MY BEST HITS 2020
本当に色々なことがありすぎた、そして色々なものが失われてしまった2020年。そんな状況下で新しく生み出されたものたち。変わらずにあってくれたものたち。曇りがちな心に光を差してくれたのは、やはりエンタメだった。不要とは言わせない。愛と感謝を込めて。大変お世話になりました。来年もどうぞよろしく。
2019年に引き続き、この一年で出会った好きなもの、面白かったものをただただ羅列しております(できる限り今年リリースされたものに絞っています)。自己満足、備忘録的な意味合いが八割ですが、何処かの誰かが新しい"好き"を見つけるきっかけになれば幸いです。それぞれについてのコメントは気が向いたら随時追加していきます。
▪️テレビ・ネット番組
・『あちこちオードリー』
・『ドリームマッチ2020』
番組自体はもちろん、そのあとの各芸人のラジオで語られる"あとがき"を聴く一週間がとても楽しかった。非出演者であるアルピーの真・ドリームマッチの話も引っくるめて。
・「芸人シンパイニュース」(『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』)
・「宮下草薙のラジオを考える」(『しくじり学園 お笑い研究部』)
芸人ラジオのいちファンとしては、ラジオスターの共演が実現した最高の企画でした。
・「キングオブう大」(『しくじり学園 お笑い研究部』)
・『乃木坂どこへ』、『ノギザカスキッツ』
・『ドキュメント72時間』
普通に生活していると、どうしても環境や考え方の近い人との世界が大きくなってしまって、それが全てだと思い込んでしまいがちだ。この番組を見ていると様々な人生を垣間見ることができて、世界は雑多な色をしているのだという当たり前を思い出させてくれる。
・「4人目のパンサードッキリ」(『ロンドンハーツ』)
・『有吉の壁』
レギュラー化してくれて嬉しかったです。この番組の愛おしい瞬間を捉えたdoccoさんのイラストを添えて。
🙅♂️ pic.twitter.com/PEXAhBr13P
— docco (@doccoina) 2020年12月26日
・『相席食堂』(アンガ田中、パンサー尾形、天竺鼠瀬下、ロンブー亮)
人間の持つ多面性が表れたアンガ田中、笑いのために文字通り体を張るパンサー尾形、天竺鼠瀬下。そして何もかも上手くいかなかったが、奇跡的な引きで後半の畳みかけが最高だったロンブー亮の回が特に印象に残っています。
・「お笑いを存分に語れるBAR」(『ゴッドタン』)
好きなものを語り合うことの素晴らしさよ。「喜びを他の誰かと分かりあう! それだけがこの世の中を熱くする!」ですよ。
・「アンガ田中をメチャクチャにしましょう」(『日向坂で会いましょう』)
・「キングオブすれ違いコント」(『水曜日のダウンタウン』)
・「しまくり先生 第2弾」(『チャンスの時間』)
・「こっそりデーモン選手権」(『テレビ千鳥』)
惜しくも終わってしまった「キングちゃん」のテイストを感じてめちゃくちゃ面白かったです。
・『2020年の銀杏BOYZ』
・『秋山とパン』
・『今日からやる会議』
・『ボクらの時代』 (山田ルイ53世×コウメ太夫×スギちゃん 一発屋芸人的 自粛生活の楽しみ方)
▪️ラジオ
・『オードリーのオールナイトニッポン』 ぺこぱゲスト回、DJ KOOゲスト回、2人の結婚生活フリートーク
ぺこぱゲスト回は、TAIGAさんという存在を介することで、M-1活躍後にテレビで語り尽くされたものとは違う角度から語られるエピソードが面白かった。DJ KOOゲスト回は3人になってからは勿論、冒頭のフリートークからずっと面白くて、直近だからというのもあるけれど、とても印象に残っている。通常回では、昨年結婚した2人が変化していく様が面白かった。にょぼ林とのエピソードトーク全般と、むつみ荘を見て帰る春日のトークは、心温まりながら笑えました。
・「ポケットいっぱいの秘密」(『霜降り明星のオールナイトニッポン0』 #61 )
ポップカルチャーへの愛と芸人魂に圧倒され、脳を溶かす120分間。この回について書かれた、素晴らしい文章を添えさせていただきます。
・酒井フリートーク 「天国行ってもガンバ!」(『アルコ&ピース D.C.GARAGE』#178)
チャンサカの家族トーク大好き。
・『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』
M-1優勝の勢いでレギュラー化してくれることを強く望む。あ、でもその前にTBSラジオでソッショ酒井との共演をぜひお願いします。
・岩井フリートーク 「the chef cooks meのシモリョーと飲みに行った話」(『ハライチのターン』#210)
・『三四郎のオールナイトニッポン』 マヂカルラブリー野田、四千頭身都築ゲスト回
・『佐久間宣行オールナイトニッポン0』 おじさんのひとりディズニーランド
・「勝ち抜き!東ブクロの嫁決定戦」(『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』)
こんな酷いラジオはなかなか無いと思います(褒め言葉)。
・『爆笑問題カーボーイ』 ナイナイ岡村炎上の件を受けての太田の語り
・「オギーナイトオギッポン」(『おぎやはぎのメガネびいき』)
・『蛙亭のオールナイトニッポンi』
・『ラランドの声溜めラジオ』
・『RADIO EXPO ~TBSラジオ万博2020~』
▪️お笑い
・ジャルジャルのリモートコント
自粛期間はこれに救われたと言ったら過言ですが、最高にくだらなくて何度見ても笑える。
・空気階段 単独ライブ『baby』
・ななまがり森下 ムーシー藤田の架空芸能人モノマネ
「お仏壇のはせがわのCMの手に足挟み俳優 新田敏文」と「足ガッツポーザー 栗田寛」が特に好きです。
・もう中学生 無観客ライブでの空車満車ゲーム
・蛙亭 紫陽花のネタ
『ゴッドタン』の「ネタギリッシュNIGHT」で観て、腹を抱えて笑った。中野さんの声のトーンがめちゃ良いですよね。これきっかけで蛙亭が好きになった。
シンプルに面白い。来年こそはM-1決勝まで行って欲しい。
・トム・ブラウン リモート漫才
・吉本自宅ゲーム部 「ダイアン&千鳥でGTA!!」
・ダイアン 生配信での音声トラブル
・ハライチライブ 『けもの道』
ジャルジャルの優勝は大いに納得で、むしろ今までなんで…という気持ちですが、心のベストは空気階段。ニッポンの社長のケンタウロスも好きだった。笑いは勿論、それ以外の感情の部分にも豊かさを持たせられるのがコントの良いところだと思うし、蛙亭の紫陽花しかり、自分はそういったネタに惹かれる傾向があるようです。
・『女芸人No.1決定戦 THE W 2020』 吉住、Aマッソ
なんでもありの形式を存分に活かしたAマッソのネタが素晴らしかった。吉住のコントには前述した豊かさが感じられて好きです。ゆりやんみたいな圧倒的に笑いに振り切ったモンスターも大好きですが。
・Dr.ハインリッヒ 「古き良き時代の良きの部分だけを包み込んで未来に流しててん」
・『ザ・エレクトリカルパレーズ 』
・『M-1グランプリ 2020』
敗者復活戦の平場におけるランジャタイの活躍、夕焼けこやけが流れるなかライオンになるニッポンの社長ケツ、おいでやす小田のコロコロギャグ漫画みたいなツッコミ、表情を失ったニューヨーク屋敷、聞き取りづらいレーズンパン、えみちゃんとの和解…と話題は尽きず。唯一、東京ホテイソンの評価が低かったのは納得できなかったけれど、アナザーストーリーまで含めて、今年も楽しい大会でした。
▪️映画
・『はちどり』
今年観た映画の中では間違いなくマイベスト。特に、冒頭の高層団地のシーンから映像の全てがツボだった。そして多くが言葉ではなく、その映像を通して語られているのが、映画かくあるべしという感じで最高でした。理不尽な現実の隙間で飛び跳ねる主人公の姿と、垣間見せる笑顔が眩しすぎて…。
・『スウィング・キッズ』
それが例えどんなに刹那的なものだとしても、抑圧やしがらみから解き放たれ、肉体が躍動する様に胸が熱くなる。特にDavid Bowieの「Modern Love」が流れる中盤のダンスシーンの素晴らしさよ。
・『ブックスマート』
・『パラサイト 半地下の家族』
・『行き止まりの世界に生まれて』
・『mid90s』
・『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』
・『佐々木、イン、マイマイン』
・『君が世界のはじまり』
ところどころハマらない部分もあったけれど、ショッピングモールのシーンと、ラストシーンの素晴らしさにやられてしまいました。
・『アルプススタンドのはしの方』
・おまけ 『千と千尋の神隠し(再上映)』
▪️ドラマ
・『有村架純の撮休』
各話ごとにそれぞれの監督の味が出ていて楽しかった。中でも、色んな意味で強烈な是枝監督の3話と、三浦直之節な8話が特に好き。あとエンドロールが良いんすよね。
・『スイッチ』
・『クイーンズ・ギャンビット』
▪️アニメ
・『ミッドナイト・ゴスペル』
・『BNA』
大切なメッセージと"らしさ“がちょうど良いバランスで表現されていて最高。特に第5話の野球回と最終話が好きです。
・『映像研には手を出すな!』
題材が題材なだけに映像化のハードルは高いはずだが、期待を裏切らないクオリティと面白さだった。主人公の浅草みどり役の伊藤沙莉さんの芝居が最高っす。
▪️演劇
・ロロ いつ高シリーズ『心置きなく屋上で』
セリフの瑞々しさに毎度のことながらドキドキする。「たまに思うんだよね、もし自分が漫画だったら今何巻ぐらいの絵なんだろうって」というセリフが好きです。あとこれ見てからしばらくは「晴れてハレルヤ」を聴いてました。
・劇団ノーミーツ 『門外不出モラトリアム』
このご時世だからこそ生まれたリモート演劇。これをリアルタイムで目の当たりにできたというのは、とても意味のあることだったと思う。
▪️漫画
一見ハチャメチャなように感じるのだけれど、画作りや間の使い方が巧いので、話数を追うごとにグイグイと惹き込まれていく。ビジュアルがとてもクールで、おそらく作者が好きであろう漫画や映画の引用など、とにかく描きたいものを描くんだよ!という感じが堪らなく好き(インタビューでも、頭からチェンソーが出る絵が描きたかった、内臓が描きたいから敵を非人間にした、などの発言があった)。終盤からは週刊連載で追いかけ始めたが、二転三転と予想を裏切っていく展開に、心躍らせながら月曜日を待ち侘びていた。第二部もアニメもめちゃくちゃ楽しみです。
・田島列島 『水は海に向かって流れる』
完結編の3巻があまりに素晴らしかったので、昨年に続いてリスト入り。前作の『子供はわかってあげない』同様、扱っている題材はシリアスなのに、柔らかいタッチとユーモアによって過度に重くなりすぎず、バランス感覚が素晴らしい。脚本もウェルメイドなのに、最初は構想が殆ど決まっていなかったと聞いて、やはり天才なのではと思ってしまった。
・近藤聡乃 『A子さんの恋人』
こちらも堂々の完結。会話劇が楽しいのは勿論、これはもう脚本力が圧倒的で感動してしまう。コート、ネーム入りマグカップ、出目金、カルピス、麦茶、ロールキャベツ、デビュー作の漫画、鏡写しの部屋、etc...様々なものに意味を持たせ、物語を豊かにしていく。グルグルと回り続けた、彼、彼女らの物語が収束を迎える最終巻は、あまりの素晴らしさに感嘆の溜息を漏らしながらページを捲っていました。
・西村ツチカ 『北極百貨店のコンシェルジュさん』
・宮崎夏次系 『あなたはブンちゃんの恋』
・SITE(Ghetto Hollywood) 『少年イン・ザ・フッド』
・和山やま 『女の園の星』、『カラオケ行こ!』
・あらゐけいいち 『CITY』
・灰田高鴻『スインギンドラゴンタイガーブギ』
・平庫ワカ『マイ・ブロークン・マリコ』
・高松美咲 『スキップとローファー』
・芥見下々 『呪術廻戦』
・熊倉献『ブランクスペース』
▪️音楽
今年は音楽を聴く時間が例年よりも増え、分量がかなり多くなってしまったので、別でまとめました。こちらもぜひ。