大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

最近好きなもの

4月。苦手だった上司が他の部署へ異動になり、一緒に仕事をしていた後輩が退社をした。そのためこの1ヶ月、精神的な負担は確実に減ったが、単純に請け負う仕事の量が増え、気を張ることの多い毎日だった。それが原因なのか休日無気力症候群的な感じが続いていたのだけれど、この何日かで急に回復して、今度は逆に活力が有り余ってしまっているので、何かしようと思い久しぶりにここにやってきました。

ここ最近の好きなものについて書きます。

 

・アニメ『スキップとローファー』

素晴らしい原作が丁寧にアニメ化されていてとても嬉しい。すっかり毎週の癒しだ。動きや声が加わることによって登場人物たちがより一層魅力的でとても愛おしいのです。黒沢ともよさんの発声にはやはり琴線に触れる何かがある。

時にめちゃくちゃキュートなOPのダンス(眩しくて泣いてしまう!)は、『お耳に合いましたら。』のEDのダンスと同じ振付師の方によるものらしい。好きなもの同士がふとリンクする瞬間の喜びよ。

 

・パリッコ/スズキナオ『ご自由にお持ちくださいを見つかるまで帰れない一日』

ユニット「酒の穴」が様々な企画を繰り広げる対談式のエッセイ。街の中で「ご自由にお持ちください」を見つけるまで徘徊したり、北極と南極を追い詰めるという名目のもとそれぞれ北と南にひたすら歩いてみたり。その企画のほとんどは生産性のないものなのだけれど、その中で出会ったものに面白味を見つけ、無駄を謳歌する様はとても自由で楽しそうだ。

勿論仕事をする上では大切だけれど、個人の趣味にすらタイパやらコスパやらを求めることを良しとする風潮は本当に息苦しいし、正直うんざりしている。それ故、そういった概念とは真逆の場所にある本書には、なんだか救われたような気持ちにもなるのです。

はっきり言って、こんなにもこの世にあってもなくても大勢に影響のない奇書はない。けれども、僕らは心の底から、無駄、余剰を愛している。だって、無駄や余剰のない世の中ほど息苦しいものはない。

大層なことを言いましたが、肩の力を抜いてお酒でも飲みながら読みたくなる本です。

 

・kurayamisaka

昨年音源を聴いた時には「良いな〜」くらいの感じだったのが、SYNCHRONICITY'23で見たライブがあまりに良すぎて、そこからかなり好きになった。bloodthirsty butchersNUMBER GIRLくるりスーパーカー、そのほか多数…僕らが大好きな90sオルタナティブロックバンドからの影響を受けた音楽性が刺さらないわけがない。自身の解説で書いていた通り「cinema paradiso」(名曲!)という曲はくるりの「How To Go」が元ネタだし、そのさらに元ネタはRed House Paintersの「Between Days」だ。そんな風に、(勿論それぞれ独自のエッセンスが加わりながら、)脈々と受け継がれている歴史みたいなものを感じられるバンドにはやはり惹かれてしまう。

Between Days

Between Days

  • レッド・ハウス・ペインターズ
  • ロック
  • ¥153

cinema paradiso

cinema paradiso

言ってしまえばそんなバンドはいくらでもいる訳で、何故その中でも刺さるバンドとそうでないバンドがあるのか、明確な理由は未だに分からないけれど、たぶんカバー曲に「さあ冒険だ」を選ぶみたいな少しの感性の違いなんだろうなと思う。

 

・Summer Eye『大吉』

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シャムキャッツの夏目さんによるソロプロジェクトの1stアルバム。今の季節にもピッタリな脱力したポップミュージック。多分寂しさからだと思うのだけれど、シャムキャッツが解散してから各々の活動にはあまり熱心になれなかった。それがこのアルバムを聴いて、やっとこさ気持ちに整理がついてきた感じがある。(もちろん昨年のSAMOEDOも良かったですが)

 

・Homecomings「New Neighbors」

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彼らのルーツにあるギターポップやポップパンクをベースに鳴らされる美しいメロディと日本語詞。「成熟」という言葉が相応しいように思えるアルバムで、個人的にはもうスピッツなんかと同じ括りで聴いている。(スピッツといえば新曲も相変わらず良かったですね…!)

美しい鰭

美しい鰭

先日のLIQUIDROOMでのワンマンは懐かしい曲も織り交ぜたセトリが最高で、「HURTS」→「 I CAN'T TELL YOU WHAT I'M GOING TO DO」の流れや、多幸感溢れるWアンコールの「I WANT YOU BACK」にはどうしたって興奮してしまう。新譜収録の「US / アス」はそんな初期の瑞々しさを思い出すような感じもあり、集大成的な曲になっていてとても好き。

 

ここ1ヶ月くらいは『ぼっち・ざ・ろっく!』からの流れやFor Tracy Hydeの解散ライブなど、色々な要素が重なった結果、所謂オルタナ、シューゲ、マスロック、エモみたいなジャンルをやっているインディーズバンドを漁るなどしていた。

hyper 10

hyper 10

The More I Feel

The More I Feel

ギターロックへ比重が偏っていたため、それ以外をあまりちゃんと聴けていないのだけれど、先日ストリーミング配信が解禁されたDomo GenesisとThe Alchemistのミックステープとbringlifeの新しいアルバムはよく聴いています。

All Alone

All Alone

遠く行きたい

遠く行きたい

  • bringlife
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥153