大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

5月6日 水曜日

始まる前はどうなることかと憂いていたGWも、気が付けば最終日。自身の引きこもりの才能が遺憾なく発揮されたのか、特別暇を持て余すことなく過ごすことができたように感じる。あらかじめ、この期間中にやりたいことをリストアップしておいたのも功を奏したのだろう。溜まっていた録画を消費したり、凝った料理を作ってみたり、先送りにし続けてきたロフトの整理や部屋の模様替えもしてみた。部屋の物を整理することは、過去と向き合い整理する作業でもあるなと、昔行ったライブのフライヤーや映画のチケットを眺めながら思った。アルピーのラジオで思い出の整理をしてみてはというトークを聴いたこともあり、iPhoneの写真を遡りながら、昨年までのGWは何をしていただろうかなんてことを思い出していた。こんな状況だからこそ、いつかの楽しかった記憶に救われることもあるだろう。少しぐらいさびしくても、思い出があたためてくれるさ。f:id:taka_71:20200506230713j:image

前半はできる限り有意義に過ごすぞと息巻いていたが、中盤で息切れして失速した。そんな時、リモートで収録された一発屋芸人3人による『ボクらの時代』での、山田ルイ53世の「無意味にボーっと過ごしてもいいんじゃないかって思います、僕は。」という発言を聞いて、「そりゃそうだよな、休みなんだし」と開き直ったのだった。思い返してみれば、オンラインか否かの違いだけで、友達と遅くまでお酒を飲んで、次の日は昼過ぎに起きて二日酔いの体をベッドの上で転がしていたらおしまい、なんてことは今までいくらでもあった。

 

やりたいことをリストアップしていたなんて偉そうに書いたけれど、基本的にはいつもやっていることの延長に過ぎないので、特段新しいことはない。凝った料理に挑戦したときも、部屋の片づけをした時も、結局耳に流れていたのはラジオだった。今更言うことでもないんですが、ラジオは作業しながら片手間で聞けるので良い。『ぺこぱのオールナイトニッポンZERO』、『佐久間宣行のオールナイトニッポンZERO』でそれぞれSMAPの「オリジナルスマイル」と「たいせつ」が流れており、特に後者は大好きな曲なので、ナイス選曲だ!と興奮した。そんなこんなで最近は『Smap Vest』をよく聴いていた。そんな中で、SMAP感があるなんて言われている乃木坂46の「I see...」を、SMAPっぽく歌っているモノマネ動画をYoutubeで見つけて、スマスマが続いていれば、これが実現する世界線もあったのだろうかなんてことを思ったのだった。

Smap Vest

Smap Vest

  • アーティスト:Smap
  • 発売日: 2004/04/20
  • メディア: CD
 

音楽でいうと、現在休業中の阿佐ヶ谷Rojiにゆかりのあるアーティストによるコンピレーションアルバム『crowd』をよく聴いている。特にVIDEOTAPEMUSICの「On The Air 2020 (April 10)」という曲が好きです。タイトルの通り、4月10日の午前1時、適当にラジオをザッピングして偶然流れてきた音をサンプリングして作ったらしい。いつかどこかで確かに存在したはず時間。その空気、記憶を拾い集めて音楽にして鳴らす、これぞVIDEOTAPEMUSICという楽曲だ。この曲の原曲含め、同様にして作られた曲がインスタグラムにいくつか投稿されているので、よかったら是非。

数日前、うだるような暑さの日があって、早くも我が家の扇風機が活動を始めた。昨年の夏に作成した夏の曲だけを集めた大ボリュームのプレイリストを垂れ流しにしながら、アイスボックスを口に放り込んで早めの夏気分を味わった。頑張って絞ってはいるが、それにしてもザ・なつやすみバンドの楽曲の割合が高い。改めて『PHANTASIA』のポップミュージックとしての強度にやられてしまう。今年も夏のサウンドトラックとして活躍してくれることでしょう。

GRAND MASTER MEMORIES

GRAND MASTER MEMORIES

  • ザ・なつやすみバンド feat.嫁入りランド
  • J-Pop
  • ¥255

 

どちらも原作の漫画を読みたいなと思いつつ手が付けられていなかったので、ちょうどいいやと『イエスタデイをうたって』と『かくしごと』のアニメを観始めた。『かくしごと』は基本的に馬鹿馬鹿しいギャグコメディなのだけれど、油断していると、合間に挟み込まれる父と娘の温かいエピソードや未来のシーンにやられてしまう。ずるい。あと、大滝詠一の「君は天然色」が流れるエンディングも良いんですよね。ずるい。ところで、インスタの30 DAY SONG CHALLENGEは、1日目の「色がタイトルに入っている曲」というお題でこの曲を選ぼうと思うも見つからず、早速挫折してしまった。

A LONG VACATION

A LONG VACATION

  • 大滝 詠一
  • J-Pop
  • ¥2139

『有吉の壁』のSPをテレビで流しながらダラダラと書いていたら、あと少しで"A LONG VACATION"も終わりの時間だ。こんなイレギュラーな長期休暇でも、一丁前に憂鬱はやって来るらしい。