懐かしい話
先日、ふと思い立ち『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を一気に観た。演出のあざとさが気になったけど力技でねじ伏せられ、結局感動して何回か泣いてしまった。ポケモンなんかの小ネタもそうだけど、失われた何かや、戻れない過去に対する追憶としてのノスタルジアが全編を通して漂っていた。
ぽっぽ「高校生なんてよ、えれえおっさんに見えて、なんだってできるようになるような気がしてたけど」
あなる「あの頃の方が、なんだってできたような気がする」
昔ポケモン関連のCDを何枚か親に買ってもらったよなーと思い、家のCD棚を探してみた。『ミュウツーの逆襲』と同時上映だった『ピカチュウのなつやすみ』の主題歌等が収録されているシングル(懐かしの8cmCD)『ピカピカまっさいチュウ』が見つかったので、聴いてみる。
初めの2曲であまりの懐かしさに悶えていると、いい感じのイントロが流れてきておっ!となる。『プール(11才の夏)』という曲だった。ポケモン全然関係ないし、全く記憶になかったんだけど、一応映画のイメージソングらしい。歌詞はプールを舞台にした小学生の男女の淡い恋心を歌ったノスタルジー全開な内容(なんとなく『打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?』っぽい?)。曲自体はネオアコっぽくて、普通に好きなやつ。隠れた名曲だと思う。
ポケモンのリメイクもそうだけど、最近デジモンだとか遊戯王だとか、自分の世代をターゲットにしたノスタルジックマーケティングをよく目にするようになった。そんな戦略にはまんまと引っかからんぞ、と思いつつデジモンの映画なんかは観に行ってしまうんだろうな。
昔は良かったなんて言うつもりはないけど、昔のことを振り返って懐かしんだり、その懐かしさを誰かと共有したりできるのは素敵なことだと思う。もちろんそればかりでは駄目なのは分かっているし、過去にとらわれて「昔は良かった、それに比べて今は…」なんて言うおっさんにはなりたくない。子供が早く大人になりたいと思えるような大人でありたいっすねー。
あー、夏休みが待ち遠しい。