大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

『海街diary』を観た話

 先日渋谷で暇を持て余し、ふらっと映画館へ立ち寄った。観た映画は以前から観たいと思っていた『海街diary』。とても良かったので感想のようなものを。

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 上映終了後、近くの席にいた女子高生が「抑揚のない感じだったよねー」と話していたのが聞こえた。確かにこれといって大きな事件は起こらない。嬉しいこともあれば悲しいこともあるし、たまに悩んだりもする。そんな普通の日々が続いていく。血は繋がっているが、共に過ごした時間のなかった三姉妹とすず。移りゆく季節の中、何気ない日々が淡々と積み重ねられてゆく。次第に彼女らの他愛ない会話ややりとりが愛おしくなる。そしてラストの浜辺のシーン。死ぬ間際に思い出すものは何か、という会話の中で「すずは?」と問われた四女が口にするあの答えである。セリフをちゃんと思い出せないのが物凄く悔しいんだけど、確かにそこで感動したんです…!

 いくつかある好きなシーンのうちのひとつ。千佳とすずがちくわカレーを食べながら、これはおばあちゃんの味なんだ、あれはお父さんの味だったんだ、といったやりとりをするシーン。ここがとても良かった。姉妹の前では父親の話をし難いと言っていたすずが、ここで初めて「お父さんは釣りが好きだった」と、父親の話をする。このときの千佳の嬉しそうな表情が印象的だった。ちくわカレー、しらすトースト、シラス丼、梅酒、アジフライといった食べ物が、居なくなった人たちの記憶を宿し、ときに人を繋いでいく。4人が名前を刻んだ梅で作った梅酒は、きっとこれから新しい記憶を宿していくのだろう。この日は外食するつもりだったが、母親の料理が食べたくなった。

 汚い部分を排除した映画だ、みたいな感想をどっかで見た気がするが、確かに綺麗すぎるよなー、とは思った。原作はその辺どうなんだろう。

 あと気になった点として、前半で「アレしといて」とか「アレだから」みたいな言い回しが意識的に多用されていたと思うのだけど、どういった意図があったんだろう。もう一回みて確認したい。

 それにしても良い映画だった。最近観たマッドマックスやアベンジャーズのような気持ちが昂ぶるものとはまた違った良さ。穏やかな気持ちになった。あと正直全く興味なかったんですけど、広瀬すずいいですね。変な意味じゃなく。原作未読だったのでとりあえず3巻まで購入。読むのが楽しみ。

 久々に鎌倉とか江ノ島辺りへ行きたいな。

雨と映画と音楽と

今年も半分が過ぎ、後半へ入った。と同時に自分の誕生日を迎えた。年々誕生日に対する思い入れみたいなものはなくなりつつあるが、祝ってもらえるのはやはり嬉しい。夕焼け空が綺麗でいい日だった。

連日雨続きで嫌になってしまう。せっかく買った新しい靴も下ろしどきが見つからず困っている。近所の子供が雨の中走り回っているのを見かけた。小学生の頃は雨に濡れるのなんか気にもしなかったのに、いつの間にか雨に濡れるのを嫌うようになった。虫に触るのも嫌うようになったし、あまり走らなくなった。ここらへんの変化って何なんでしょうね。

友人と『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を観た。今回は観る前に予習しておこうと思い、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品を在庫のなかったハルクとソーの2作目以外全てレンタルし、観たことあるものないもの全て観た。キャプテンアメリカが一番好きだな。アイアンマンは3が1番面白かった。ウィンターソルジャーを前夜に観た状態だったのでかなり楽しめた。こういう映画はメンバーが揃って会話しているだけで楽しい。

ツタヤでレンタルが開始されていたタルコフスキーの『ノスタルジア』を観たスローで長回しなシークエンスと内容の難解さに眠気を誘われ、疲れていたこともあり何度もウトウトしてしまった。水浸しの廃墟、ガラス瓶に降る雨、そしてあのラストシーン。ただただ映像が美しかった。最近マッドマックスだとか前述のマーベル作品だとか、カロリー高めの映画ばかり観ていたので、そういった意味でも良かった。次は日本情緒ある映画が観たい気分。

ちびまる子ちゃんが23年ぶりに映画化されるらしい。これを期に『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』を是非DVD化して欲しい。


Todd Terjeの『It's Album Time』を今更聴いたんですが、かなり踊れて良かったです。

最近買ったものだと山田稔明の『the loved one』がとても素晴らしかった。1曲目の「my favorite things」は「好き」を歌った、日常へのラブソングの様な曲。自分はこういうのに弱い。
ああ、この日々が好き
昨日と今日が少しずつ違うのがいい
という歌詞が好きだ。

大学の試験日程が発表されたので、フジロックに行くかどうか真剣に考え始めた。行く場合、そのままの格好と荷物でテストを受けに行く可能性が高い。まあどうにでもなれだ。

最近

この1週間くらいはコンタクト失くしたり、メガネを踏んづけて壊したり、よく分からんことで変にバタバタしていた。

友人とマッドマックスを観に行った。THE世紀末なあの映像はとても痛快で思わずにやけてしまった。最初の30分?くらいの盛り上がりが凄く、後が不安になったけど最後まで面白かった。映画館で観るのはやっぱいいっすねー。海街diaryも観ておきたい。GLOBAL WORKで貰った冊子の長澤まさみが美しかったアベンジャーズは公開に備えて関連作品を色々と観返している。

服とか靴とか本とかCDとか、欲しいものを色々と買えたので気分がいい。「お金をバンバン使って経済を回そう!」みたいなことはよく言われるけど、パーっとお金を使うのは精神的な面でも良いのかもしれない。


最近良かったもの

  • 僕のヒーローアカデミア (4) / 堀越耕平
相変わらず面白い。この人が描くキャラクターのデザインかなり好きだな。

初代の頃とは雰囲気がかなり変わっている、が面白い。絵柄は昔の方が好きかもしれない。次巻で話が大きく動きそう。

最近読んだ漫画の中では1番面白かった。最後の数ページは読みながら唸ってしまった。続きが気になって仕方ない。タイトルが意味するものがなんなのかも気になってくる。


昔ライブで聴いたロープが衝撃的だったので、こういった作品は嬉しい。文句なくカッコいい。

ゲームの話

先日発表されたPS4のゲームの新作トレーラーをいくつか観た。

 

www.youtube.com

始めに観たのがこのサマーレッスンというゲームのデモ?映像。タイトルと最初に映った風景でぼくなつ的なゲームを勝手に想像したんだけど、どうやら違うらしい。内容はともかく、グラフィックも綺麗だし動作も細かくて凄いなー。

 

www.youtube.com

『人喰いの大鷲トリコ』は『ICO』、『ワンダと巨像』を手がけた上田文人さんが監督・ゲームデザインということだから間違いないはず。そしてタイトルのジブリ感。


あと『Horizon Zero Dawn』というゲームが世界観も魅力的で、登場するモンスターたちがゾイドを彷彿とさせるデザインで凄くワクワクした。

話題になっていたFF7のリメイクは言うほど盛り上がれなかった。というのも、当時自分はFFよりもドラクエ派で、PSでは7は7でもドラクエ7の方にはまっていたし、その後もFF7はプレイしていないからだ。割と最近に映像作品なんかが作られているからグラフィック面での感動が少なかったってのもある。プレイするいい機会ではあるから時間があればやってみたい。

因みにドラクエ7は初戦闘までの時間が長いだの、石版集めが面倒だの、ストーリーが鬱すぎるだの言われていて、あまり評価されていないイメージがあるが、個人的にはかなりいいゲームだと思っている。ストーリー展開としてはオムニバス形式になっているんだけど、それぞれの世界に登場する人や物が思わぬところで別の世界と繋がったりっていうのが面白い。過去と現在を行き来するっていうタイムトラベル要素も鉄板だけど良い。もちろん思い出補正込みの意見ですが。

思わずドラクエ7について語ってしまったが、とにもかくにも、自分が子供の頃プレイしていたゲームを振り返ってみると技術の進化っぷりに改めて驚かされる。しばらくゲームから離れていたけど、久しぶりにやりたいと思ったなー。PS4欲しい。やる時間なんてなくなっていくんだろうけど…。

リーディングリスト

時間がない時、ツイッター上などで気になったものを後でチェックするために、iPhoneリーディングリスト機能を利用している。ところが何でもかんでも入れるもんだから、読まれないまま放置されたものが物凄い数になっていた。ということで、その溜まりに溜まったリーディングリストを大学の行き帰りに少しずつ消化している。
 
その中で気になったものをいくつか。
 
  • KEATS//COLLECTIVE
ネットレーベルとか追ってる人にとっては今更かよという感じかもしれないが、KEATS//COLLECTIVE関連の記事だとかがやたらとあったので色々と聴いてみた。SAINT PEPSIのHit Vibesなんかは、このレーベルからリリースされていたことを知らず知らずに聴いていたらしい。
 
 
 
げんふうけいという人が2ちゃんねるに投稿した作品。作者は考えながら書いていたらしいが、最後のオチに至るまで上手くまとまっていて本当に面白い。夢中になりすぎて、降りるべき駅を乗り過ごしそうになった。とりあえずジョンレノン聴きたくなった。
 
 
山梨県において、長い間住民を苦しめた原因不明の感染症である地方病の克服・撲滅に至る歴史を記したドキュメント。とても読み応えがあり、プロジェクトXを観ている気分になった。
 
 
畳でギターやらドラムやらを作っている店?のサイト。それらで演奏している動画も見つかった。
 
 
 
色々後回しにしようとする自分の性格によるところも多い気はするが、情報に溺れている感覚をもの凄く覚えるここに書いたものがまた誰かのリーディングリストに埋もれてしまわないと良いのだけど…。

つぶやき

思ったことなどをぽつぽつと。
一貫性は全くないです。

今現在、1週間の楽しみがないので何か作りたい。そういったものが何かしらないと、なんとなくで1週間を過ごしてしまう気がするので。少し前まではSHIROBAKOがそれだった。

KORGのアプリがセールになっていたのでいくつか購入して、最近は暇なときに曲のようなものを作って遊んでいる。

この前作ったやつ 


自分が作った曲を全く客観的に聴けない。自分の場合は単なる趣味、もといお遊びだからあまり気にしないけど自分の作ったものを作品としてちゃんと発表している人は凄いなあと思う。

近頃テレビ番組を長いこと見続けるのが困難になっていることに気づく。ネットで動画を見る習慣の副作用か、単に興味がなくなったのか。世界の車窓からとか音のソノリティみたいな番組が一番気持ちよく見られる。

毎日同じ道を歩いて駅に向かうことや、変わりばえのない景色に飽き飽きして、違う環境に自分を置きたくなることがしばしばある。一人暮らしを始めるのが一番手っ取り早い方法ではあるけど、実家暮らしの恩恵を考えると踏み切れない。

この夏自動車免許を取ることにした。今更悔やんでも遅いが、大学1,2年生はアホみたいに暇だったのでさっさと取っておくべきだった。免許のことだとかインターンのことだとかが重なってきて、完全に気が滅入ってしまっている。

ここ何日かでしばらく会っていなかった友人何人かにキャンパス内で遭遇することがあった。他愛のない会話をした後、今度飲もうと言って別れた。なんでもない会話をすると気が楽になる。

終わり。

懐かしい話

先日、ふと思い立ち『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』を一気に観た。演出のあざとさが気になったけど力技でねじ伏せられ、結局感動して何回か泣いてしまった。ポケモンなんか小ネタもそうだけど、失われた何かや、戻れない過去に対する追憶としてのノスタルジアが全編を通して漂っていた。
ぽっぽ「高校生なんてよ、えれえおっさんに見えて、なんだってできるようになるような気がしてたけど」
 あなる「あの頃の方が、なんだってできたような気がする」
作中のこういう会話を聞いていると、アニメ版ポケモンのEDに使われていた『ポケットにファンタジー』をふと聴きたくなった。この曲当時はそんなに好きじゃなかったな、なんてことを思い出す。



ポケモン関連のCDを何枚か親に買ってもらったよなーと思い、家のCD棚を探してみた。ミュウツーの逆襲』と同時上映だった『ピカチュウのなつやすみ』の主題歌等が収録されているシングル(懐かしの8cmCD)『ピカピカまっさいチュウ』が見つかったので、聴いてみる。



初めの2曲であまりの懐かしさに悶えていると、いい感じのイントロが流れてきておっ!となる。『プール(11才の夏)』という曲だったポケモン全然関係ないし、全く記憶になかったんだけど一応映画のイメージソングらしい。歌詞はプールを舞台にした小学生の男女の淡い恋心を歌ったノスタルジー全開な内容(なんとなく『打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?』っぽい?)曲自体はネオアコっぽくて、普通に好きなやつ。隠れた名曲だと思う。



ポケモンのリメイクもそうだけど、最近デジモンだとか遊戯王だとか、自分の世代をターゲットにしたノスタルジックマーケティングをよく目にするようになった。そんな戦略にはまんまと引っかからんぞ、と思いつつデジモンの映画なんかは観に行ってしまうんだろうな。

昔は良かったなんて言うつもりはないけど、昔のことを振り返って懐かしんだり、その懐かしさを誰かと共有したりできるのは素敵なことだと思うもちろんそればかりでは駄目なのは分かっているし、過去にとらわれて「昔は良かった、それに比べて今は…」なんて言うおっさんにはなりたくない子供が早く大人になりたいと思えるような大人でありたいっすねー。

あー、夏休みが待ち遠しい。