大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

旅行と夏の終わり

大学のサークルの同期旅行で伊豆へ。海で遊んで、バーベキューをして、お酒を飲んでバカ騒ぎをして、温泉入ってまた海で遊んで…。それぞれのエピソードを語ればキリがないとても密度の濃い2日間だった。そしてなにより、本当に楽しかった。

日吉で焼肉を食べた後、解散。充足感と少しの寂しさを抱えて帰路につく。家へ帰ってベッドで横になると、疲れがどっとやってきて眠気に襲われる。疲労感が何故だか心地よかった。

昼過ぎに起きてしばらくダラダラしてバイト行って帰って寝るみたいな別に悪くはないけど良くもない、何となく終わっていく日。そんな日の連続に嫌気が差すことがある。だからたまにこういうバカみたいに楽しい日があると、なんだか救われたような気持ちになる。こういう日があるからつまらないことも乗り切れるし、とりとめのない日々もちょっと良いかななんて思える。バランスが大事なんだな。

次の日、朝早く起きてツタヤへDVDを返すつもりだったが、当然のように起きられず。15時頃ようやく重い腰を上げて家を出る。教習所の入校手続きを済ませてからツタヤへ。レンタル代よりも高い延滞料金を払う。そのまま帰るのも癪だったので最近行っていなかった近くのラーメン屋へ。最近リニューアルされたと聞いていたが、メニューが増えたりはしていたものの味は変わっていない様で安心した。そのうち高校の友人達とまた行きたいと思う。

甲子園が終わったというニュースを観て、夏の終わりが近いことを知る。夏が終わるのに夏休みは終わらないということに未だ慣れない。結局今年も甲子園を観ることはなかった。自分は中高と部活をあまり頑張ってこなかったので、大会等の明確な目標に向かって頑張っている人たちを少し羨ましく思う。また違う人生があったなら部活に青春を捧げるのも良いかもしれない。

ここのところ気温もだいぶ落ち着いている。真夏のピークが去ったのだろうか。久しぶりにフジファブリックの「若者のすべて」を聴いてみちゃったりする。なんだか感傷中毒になってしまっているみたいだ。まだ夏は終わっていないし、速度落とさずにいきたい。最後に好きな曲を。熱が胸に騒ぐ。

『クラウドアトラス』と『スピリットサークル』

ツタヤにて、借りる映画の残り1本がなかなか決まらず、散々迷った挙句選んだ『クラウドアトラス』。これがかなり面白く、あの時の自分を褒めたいと思う
 

 
異なる時代の6つの物語が次々と切り替わり描かれていくのだが、それぞれの物語を平行に語りながらも、各時代における媒体(航海日記、手紙、映画など)によって繋がりを意識させ、ときおり状況、映像、セリフを上手いことリンクさせていく。決してひとつに収束することはないが平行だった物語が交差するその瞬間の素晴らしさたるや。
 
ほうき星型の痣というところから『ジョジョの奇妙な冒険』を連想せずにはいられないのだが、設定云々以外にも同じ空気を感じる部分があった。自由、愛、欲望、過ち。壮大なスケールのなか織り成される人と人との物語。人間賛歌の物語。そして運命、宿命の力。血族か否かという違いこそあれど、根底にあるものは同じような気がした。
 
おそらく同じ痣を持つものではなく同じ役者が演じている役が生まれ変わりということなのだろうが、どちらにせよ輪廻転生の設定自体、ほのめかすだけで、作中ではっきりと明示されている訳ではない(設定があるのは確実だが)。この点に関しては、観る側にあれこれと考えさせる余地を残していて良いと思った。
 
火の鳥』のモチーフがあるんだろうけど、残念ながら読んだことがないのでなんとも言えない。
 
個人的に好きなシーンはフロビシャー編のラストの時計塔のシーンだ。視覚的にも美しく泣きそうになる。あとは、役者がそれぞれの時代で演じた役が、エンドロールにて種明かし的に紹介されるのだが、「あの役この人だったの!?」という驚きもあれば、「やっぱりその2人は同じ役者なんだみたいな腑に落ちる感覚もあって面白かった。
 
 
そして先日、同じく輪廻転生を題材にした漫画、水上悟志の『スピリットサークル』を読んだ。この作品の中では、スピリットサークルと呼ばれる道具によって前世を夢の中で追体験する、という形で前世の物語が描かれている。過去生の影響が重なり合いながら物語は展開され、その厚みを増していく。そしてその中で様々な繋がりが見えてくる。テンポが早いのにそれぞれの物語はしっかり面白いし、輪廻転生モノとしての良さも詰め込んである。まだ連載中で分からない部分も多いが、面白いことは間違いない。今一番新刊を楽しみにしている漫画かもしれない。
スピリットサークル 01―魂環 (ヤングキングコミックス)

スピリットサークル 01―魂環 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ』しかり、水上悟志さんの漫画はもっと評価されるべきだと思う。本屋に置いてなさすぎじゃないだろうか。近所の本屋はどこも最新刊が何冊か置かれているだけだし、とある本屋はそもそもヤングキングの漫画がドリフターズそれ町、河合荘くらいしか置いていなくてビックリした。
 
 
こういった時空を超えて繋がってゆく物語は大好きなんだけど、いざ自分のこととして考えると、輪廻転生などというスケールの大きい話は全く想像もつかないそもそもまだ20年ちょっとしか生きていないし、目の前のことをこなしていくので精一杯で、来世だとか前世だとか言ってる場合ではないでも、妙に気の合うアイツとは前世でもこんな感じだったのだろうかとか、見たことないはずの風景なのに何故か懐かしさを覚えたり、何気ないことにグッとくるのは前世の影響なのだろうかとか、そんなくだらない事を考えるのは少し面白い。空想するだけならタダだ。

フジロック再び

今年もなんだかんだフジロックへ行ってきました。
今回は最終日のみの参加です。

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去年数千円をケチって最安の夜行バスで行き、地獄を見たので、今年は優雅に新幹線を利用したが、やはり正解だった。快適快適。朝起きてから苗場へ向かう道中、正直気分が上がらなくて大丈夫かと心配だったが、会場に着く頃には杞憂に終わっていた。

ceroに間に合えばいいやくらいのつもりで行ったのだけど、予想外に早く着いてしまったので時間まで会場をブラブラしながらManic Sheep、TXARANGO、ジム・オルーク辺りを観ていた。ceroはツアーの打ち上げのつもりでやると言ったとおり楽しそうにやっていた。いやあ、ほんと好きだなあ。フェス向けと言った感じの選曲だったので、街の報せが聴けなかったのは残念だった。フジロック街の報せもどうかとは思うけど。というかそもそもライブじゃあまりやらないのかな。

その後のトッドラングレンは対照的に有名曲を全く演らず、黒人のDJと2人の女性ダンサーを引き連れて最新アルバムの曲を披露。ノースリーブ姿のトッドラングレンがギターも持たずに女性ダンサー2人と踊り出したのは笑った。近くにいた外国人が苦笑いしていた。最近はEDMを意識した曲を作っているということを全然知らなかったので、かなりビックリした。

YouTubeに上がっていた動画


音楽フェスの好きな点として、ふらっと立ち寄った先で思いがけず良いライブに出会ったりする、というものがあるんですが、今回はそれが結構あったので嬉しかった。グリーンステージで椎名林檎RIDE観ている途中に疲れてしまって、ふらっと移動した先でみたnever young beachの小さなラジオ特設会場でのアコースティックライブとか、苗場食堂での思い出野郎Aチームのライブとか。(決して椎名林檎とRIDEのライブが良くなかったという訳ではないです。)

そしてトリはノエル。MCではファッキン連発だし、曲間静かにしない人たちに向かって「静かにしろって言ってるだろ、猿かよ。」とか言うし、相変わらずといった感じだった外人がリアム出せみたいなことを何度も叫んでいたのは流石に怒るんじゃないかとヒヤヒヤした。予想通りすぎて泣けはしなかったけど、Don't Look Back In Angerの合唱は楽しかったなあ。ひとつ夢が叶ったような気分で、とても感慨深かった。2012年のフジロックの映像を観て、その場に行きたいと何度思ったことか!


深夜のフジロックも結構好きなんですよね。会場の雰囲気自体もそうだけど、満足そうに帰って行く人、ひたすら踊っている人、お酒飲みながら談笑している人、死んだように寝ている人、これからが本番だと言わんばかりのテンションの人、色々いて面白い今年自分はTaiko Super Kicksとサーカス的なものを観た後、仮眠や間食を挟みつつレッドマーキー朝まで踊り続けていた。オールナイトだと早く帰って横になりたいという気持ちが、イベントの終わり独特の感傷を打ち消してくれるのでいいですね(?)。

今年に関しては野外といえど、こっちよりもいくらか涼しくて過ごしやすかった。去年に続いて雨に降られなかったのは運がいいのやら悪いのやら。せっかく用意した雨対策グッズが未だに使われずじまいだ。

音を楽しみたければいくらでも楽しめるし、音に疲れたら木陰や河辺でのんびりするなり、他のことして遊ぶなりできるし、素敵な空間だなと改めて思った。野外フェスって意外と行ったことないので他との比較はあまりできないんだけど。ロッキンも実は行ったことないし

とにかく美味い飯食って、美味い酒飲んで、良い音楽を聴いて、とても良い時間を過ごした。今年も直前まで悩んだけどこうしてエンジョイしている訳だし、来年も就活が〜とか言いながら行っているような気がする。そんな魅力がフジロックにはあるんだろう

『海街diary』を観た話

 先日渋谷で暇を持て余し、ふらっと映画館へ立ち寄った。観た映画は以前から観たいと思っていた『海街diary』。とても良かったので感想のようなものを。

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 上映終了後、近くの席にいた女子高生が「抑揚のない感じだったよねー」と話していたのが聞こえた。確かにこれといって大きな事件は起こらない。嬉しいこともあれば悲しいこともあるし、たまに悩んだりもする。そんな普通の日々が続いていく。血は繋がっているが、共に過ごした時間のなかった三姉妹とすず。移りゆく季節の中、何気ない日々が淡々と積み重ねられてゆく。次第に彼女らの他愛ない会話ややりとりが愛おしくなる。そしてラストの浜辺のシーン。死ぬ間際に思い出すものは何か、という会話の中で「すずは?」と問われた四女が口にするあの答えである。セリフをちゃんと思い出せないのが物凄く悔しいんだけど、確かにそこで感動したんです…!

 いくつかある好きなシーンのうちのひとつ。千佳とすずがちくわカレーを食べながら、これはおばあちゃんの味なんだ、あれはお父さんの味だったんだ、といったやりとりをするシーン。ここがとても良かった。姉妹の前では父親の話をし難いと言っていたすずが、ここで初めて「お父さんは釣りが好きだった」と、父親の話をする。このときの千佳の嬉しそうな表情が印象的だった。ちくわカレー、しらすトースト、シラス丼、梅酒、アジフライといった食べ物が、居なくなった人たちの記憶を宿し、ときに人を繋いでいく。4人が名前を刻んだ梅で作った梅酒は、きっとこれから新しい記憶を宿していくのだろう。この日は外食するつもりだったが、母親の料理が食べたくなった。

 汚い部分を排除した映画だ、みたいな感想をどっかで見た気がするが、確かに綺麗すぎるよなー、とは思った。原作はその辺どうなんだろう。

 あと気になった点として、前半で「アレしといて」とか「アレだから」みたいな言い回しが意識的に多用されていたと思うのだけど、どういった意図があったんだろう。もう一回みて確認したい。

 それにしても良い映画だった。最近観たマッドマックスやアベンジャーズのような気持ちが昂ぶるものとはまた違った良さ。穏やかな気持ちになった。あと正直全く興味なかったんですけど、広瀬すずいいですね。変な意味じゃなく。原作未読だったのでとりあえず3巻まで購入。読むのが楽しみ。

 久々に鎌倉とか江ノ島辺りへ行きたいな。

雨と映画と音楽と

今年も半分が過ぎ、後半へ入った。と同時に自分の誕生日を迎えた。年々誕生日に対する思い入れみたいなものはなくなりつつあるが、祝ってもらえるのはやはり嬉しい。夕焼け空が綺麗でいい日だった。

連日雨続きで嫌になってしまう。せっかく買った新しい靴も下ろしどきが見つからず困っている。近所の子供が雨の中走り回っているのを見かけた。小学生の頃は雨に濡れるのなんか気にもしなかったのに、いつの間にか雨に濡れるのを嫌うようになった。虫に触るのも嫌うようになったし、あまり走らなくなった。ここらへんの変化って何なんでしょうね。

友人と『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を観た。今回は観る前に予習しておこうと思い、マーベル・シネマティック・ユニバースの作品を在庫のなかったハルクとソーの2作目以外全てレンタルし、観たことあるものないもの全て観た。キャプテンアメリカが一番好きだな。アイアンマンは3が1番面白かった。ウィンターソルジャーを前夜に観た状態だったのでかなり楽しめた。こういう映画はメンバーが揃って会話しているだけで楽しい。

ツタヤでレンタルが開始されていたタルコフスキーの『ノスタルジア』を観たスローで長回しなシークエンスと内容の難解さに眠気を誘われ、疲れていたこともあり何度もウトウトしてしまった。水浸しの廃墟、ガラス瓶に降る雨、そしてあのラストシーン。ただただ映像が美しかった。最近マッドマックスだとか前述のマーベル作品だとか、カロリー高めの映画ばかり観ていたので、そういった意味でも良かった。次は日本情緒ある映画が観たい気分。

ちびまる子ちゃんが23年ぶりに映画化されるらしい。これを期に『ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌』を是非DVD化して欲しい。


Todd Terjeの『It's Album Time』を今更聴いたんですが、かなり踊れて良かったです。

最近買ったものだと山田稔明の『the loved one』がとても素晴らしかった。1曲目の「my favorite things」は「好き」を歌った、日常へのラブソングの様な曲。自分はこういうのに弱い。
ああ、この日々が好き
昨日と今日が少しずつ違うのがいい
という歌詞が好きだ。

大学の試験日程が発表されたので、フジロックに行くかどうか真剣に考え始めた。行く場合、そのままの格好と荷物でテストを受けに行く可能性が高い。まあどうにでもなれだ。

最近

この1週間くらいはコンタクト失くしたり、メガネを踏んづけて壊したり、よく分からんことで変にバタバタしていた。

友人とマッドマックスを観に行った。THE世紀末なあの映像はとても痛快で思わずにやけてしまった。最初の30分?くらいの盛り上がりが凄く、後が不安になったけど最後まで面白かった。映画館で観るのはやっぱいいっすねー。海街diaryも観ておきたい。GLOBAL WORKで貰った冊子の長澤まさみが美しかったアベンジャーズは公開に備えて関連作品を色々と観返している。

服とか靴とか本とかCDとか、欲しいものを色々と買えたので気分がいい。「お金をバンバン使って経済を回そう!」みたいなことはよく言われるけど、パーっとお金を使うのは精神的な面でも良いのかもしれない。


最近良かったもの

  • 僕のヒーローアカデミア (4) / 堀越耕平
相変わらず面白い。この人が描くキャラクターのデザインかなり好きだな。

初代の頃とは雰囲気がかなり変わっている、が面白い。絵柄は昔の方が好きかもしれない。次巻で話が大きく動きそう。

最近読んだ漫画の中では1番面白かった。最後の数ページは読みながら唸ってしまった。続きが気になって仕方ない。タイトルが意味するものがなんなのかも気になってくる。


昔ライブで聴いたロープが衝撃的だったので、こういった作品は嬉しい。文句なくカッコいい。

ゲームの話

先日発表されたPS4のゲームの新作トレーラーをいくつか観た。

 

www.youtube.com

始めに観たのがこのサマーレッスンというゲームのデモ?映像。タイトルと最初に映った風景でぼくなつ的なゲームを勝手に想像したんだけど、どうやら違うらしい。内容はともかく、グラフィックも綺麗だし動作も細かくて凄いなー。

 

www.youtube.com

『人喰いの大鷲トリコ』は『ICO』、『ワンダと巨像』を手がけた上田文人さんが監督・ゲームデザインということだから間違いないはず。そしてタイトルのジブリ感。


あと『Horizon Zero Dawn』というゲームが世界観も魅力的で、登場するモンスターたちがゾイドを彷彿とさせるデザインで凄くワクワクした。

話題になっていたFF7のリメイクは言うほど盛り上がれなかった。というのも、当時自分はFFよりもドラクエ派で、PSでは7は7でもドラクエ7の方にはまっていたし、その後もFF7はプレイしていないからだ。割と最近に映像作品なんかが作られているからグラフィック面での感動が少なかったってのもある。プレイするいい機会ではあるから時間があればやってみたい。

因みにドラクエ7は初戦闘までの時間が長いだの、石版集めが面倒だの、ストーリーが鬱すぎるだの言われていて、あまり評価されていないイメージがあるが、個人的にはかなりいいゲームだと思っている。ストーリー展開としてはオムニバス形式になっているんだけど、それぞれの世界に登場する人や物が思わぬところで別の世界と繋がったりっていうのが面白い。過去と現在を行き来するっていうタイムトラベル要素も鉄板だけど良い。もちろん思い出補正込みの意見ですが。

思わずドラクエ7について語ってしまったが、とにもかくにも、自分が子供の頃プレイしていたゲームを振り返ってみると技術の進化っぷりに改めて驚かされる。しばらくゲームから離れていたけど、久しぶりにやりたいと思ったなー。PS4欲しい。やる時間なんてなくなっていくんだろうけど…。