大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

夏休み前半のこと

ゲリラ豪雨やら台風やらで雨の日が多くてなんだかなあ。夕立という言葉、なんとなく好きだったのであまり聞かなくなってしまって少し寂しい。夏の雨といえば、小学生の頃に遭遇した通り雨のことを今でも覚えている。向こうから雨がやって来てひと通り僕らを濡らした後、1分もしないうちに通り過ぎて行ってしまうという、まさにといった感じの通り雨だった。一緒にサッカーをしていた友人たちと「なんだ今の…すげぇ…!」なんて言いながら、初めて体験した自然現象に対する感動を共有し、はしゃいでいた。こういった気持ちを忘れないでいたいものだ。歳をとるにつれて感性が錆びていくような気がしてならない。

 今年はオリンピックの影響もあってスポーツを観ることに対してのモチベーションが高まっている。甲子園もたまに観たりしていた。そして今まさに甲子園の決勝を観ながら、今年の夏も終盤だなーと思いこの文章を書いているわけだ。

 夏休み前のテスト期間。単位に関する漠然とした不安だったり、教科書を間違えて購入したことによる余分な出費だったりで消耗する1週間だった。全て後手後手に回ってしまっていたのが良くなかった。無駄に買ってしまった教科書は先日ブックオフに持って行ったが、1/10以下の値段にしかならなかった。惨敗。試験期間中にたまたま耳にした口ロロの「いつかどこかで」という曲がたまらなく良かったので、試験最終日にツタヤで未聴だった『everyday is a symphony』より後のアルバムをレンタルした。前から好きではあったが、最近より好きになってきた。流行りに乗っかりポケモンGOを始め、ぼちぼち続けている。先日野生のカイリューを捕まえたときには少年のようにはしゃいだ。このアプリの良い所として地域の再発見という点が挙げられるが、かくいう自分も、家から少し歩いた所にベルリンの壁の一部が飾られていたことをプレイしていて思い出したのだった。テスト期間はメンタル的にしんどかったが、週末は三田祭に向けての準備もスタートし、気持ちよく夏休みに突入。

 夏休みに入り、予定の何もない日が何日かあったが、金欠という事実が足枷になり、何をするにも積極的になれない。新譜を買う余裕がなく、apple musicに登録。今まで登録していなかった理由は、無料期間中も選択肢が多すぎて逆にあまり聴かなかったってのと、単純になんとなくフィジカルな方が性に合う(これは単なる慣れの問題だと思う)ってのがあったのだけど、今現在時間に余裕があることもあり、色々漁って聴いている。当初の目的だったザ・なつやすみバンドの『PHANTASIA』は約束された名盤という感じで、リピートしている。この夏のサウンドトラックに決定。先日のインストアライブもとても良かったので、ワンマンに行こうか悩み中。

最近購入したのはシャムキャッツの『マイガール』とフジロッ久(仮)のライブDVDだけだ。『マイガール』は曲はもちろんのこと、付属のドキュメンタリー映像が良いのだ。元よりバンドのドキュメンタリーを観るのが好きなのだけど、軽いブームが自分の中に来て、色々なバンドの特典映像などを観返すなどしていた。フジロッ久(仮)のライブDVDは、観に行った当時就活中だった事もあって個人的に特別なライブなので、なかなか来るものがあった。

いくらお金がないとは言え、一日中家にいてやる事もないって状況は結構しんどいので、映画を幾つか観る。『COP CAR/コップ・カー』が面白かった。序盤の子供2人のバカらしいやりとりで心捕まれた。ラストシーンは好きすぎてエンドロール後にもう一度観た。踏み込むアクセル、暗闇を疾走するパトカー、少年の表情、遠くに見える街の灯り、鳴り響くサイレンの音と赤と青。あー映画だー!これだよこれ!という感じ。新しいスパイダーマンも期待せざるを得ないなー。ホラー映画は普段あまり観ないジャンルだけれど、評判が良かったので『It Follows』を観る。これまたいい映画だー。ビックリさせるタイプよりはジワジワ怖いタイプのホラーで自分好みだし、アトラクション的な中身のないホラーではないし傑作。愛と生と死と青春と。こうなってくると監督の前作も観なければ。あとは『学校の怪談』を観てノスタルジーに浸るなど。話題の『シン・ゴジラ』は映画館で観ておきたかったので、先日劇場へ。口から熱線を放射するときの顎の裂ける感じとか、ゴジラが禍々しくて良かった。

 何をするにもお金だ。shut up boy! hey baby, workin' 金を稼げ!てな具合にバイトに勤しむ毎日である。お金がないお金がないと嘆いているが、そもそもの原因は遊びの予定のために貯金しているからであって、好き放題というわけにはいかないが、それなりに遊んではいる。先日築地に行った際には、美味しい海鮮丼を食べるなどして散財した。やはり遊ぶときにケチるのはつまらない。バイトの人たちとの飲み会では、今年から社会に出た先輩と送別会振りに会ったりして、時の流れを感じた。高校の同級生が野球だったりテレビだったりで活躍している様子を見たり聞いたりして、すげえなぁと単純に関心すると同時に懐かしさを覚える。全然会ってない人とも久しぶりに会って、近況報告などしたい気分だ。 そっちはどうだい、うまくやってるかい?

 先週はサークル同期の友人達と恒例の旅行へ。仲の良い人達と過ごすのに内容なんて何でも良かったりはするのだけど、今回はラフティングを初体験することができて満足だった。2日間の思い出は仲間内で共有しているし、わざわざ詳細に述べるまでもないだろうと思うので、簡潔にただただ楽しかったと書いておく。

 学生最後の夏だからといって何か特別なことはしていないし、いつも通りの夏休みを過ごしている。社会に出ている人たちは「好きなだけ遊べるのは今のうちだけなんだから、ダラダラ過ごしていたら勿体無いよ。」と言う。就活中もよく言われた。確かにそうだけれど、ダラダラ過ごせるのも今だけだし、それはそれで良いんじゃないだろうか。無理して特別なことをする必要もなかろう。自分の好きなように過ごすだけだ。とは言いつつ、少し勿体無いような気もするので、普段絶対にしないことをしてみても良いかもなと思っている。せいぜい一人旅くらいのものだけれど。

 甲子園の決勝中に書き始めたはずなのに、途中で放置してしばらく経ってしまった。本当にすごい速さで毎日過ぎて行ってしまうので、油断せずに夏休み後半戦へ。