大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

1月〜最近のこと

今年も正月は家でテレビやNetflixを見たりして、だらだらと過ごした。試験勉強をしなくてはと思いつつ、だらだらと日々が過ぎていく。あまり記憶がない。

休み明け、週末とその前後を利用し、友人と中国は上海まで旅行に行ってきた。ツアー自体が格安だったので、その分向こうのグルメを堪能してきた。小籠包はいくらでも食べられる。移動は地下鉄を主に使っていたのだけど、乗り降りの際の人の流れが日本のそれとは全く違い、目的の駅で降りられないということも。お国柄の違いというのをまざまざと見せつけられた。高層ビル群とそこから見下ろす夜景、中心部から少し外れた蘇州の歴史的な風景、洗濯物や何の動物のものか分からない肉があちらこちらに干されている混沌とした街並みなど、色々な側面を目にした。コンビニの真ん前に屋台が出ている光景なんかも異国情緒溢れていて面白かった。初日に観た雑技団は、まさに肉体の美とその躍動という感じで、素晴らしかったです。家族以外と海外旅行に行くのは初めてで、言葉が通じなかったり、道に迷ったり、なんだか疲れたけれどとても楽しかった。

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旅行から帰ると、今度は息つく間もなくテスト週間に突入。卒業が掛かっているとなるとプレッシャーが大きいもので、毎日胃が痛かった。その一方で、頭の片隅にはもう一年大学生活を送るのも悪くないな、などと考えてしまう情けない自分もいて自己嫌悪。親とか就活のことを考えて自分に喝を入れる。とりあえず試験が終わった今、もうなるようにしかならない。ところで「なんとかなる」って言葉は他力本願なニュアンスがあってあまり好きじゃないけれど、「なるようになる」はやる事はやった上でどっしり構えている感じがあって好きだ。結果発表がある3月までは自分もそのマインドで過ごそうと思う。これで留年したらもう笑うしかない。笑って下さい。試験期間中はかつてのクラスの人に会うことが多く、それぞれの単位状況を話したりした。これのお陰で少し不安を紛らわすことができた。果たされるかどうかは置いておいて、久しぶりにクラスの人で集まろうという約束もした。

よく聴いていたもの。

John Gastroのカバーは秋山の「TOKAKUKA」とかもめっちゃ好きです。あとは中村一義もよく聴いていたな。

先日公開された江本祐介「ライトブルー」のミュージックビデオがとても素晴らしい。

ワンショット繋がりで、『私の優しくない先輩』のエンディングを思い出す。映画自体はあまりハマれなかったけれど、エンディングは曲も映像も良かった。川島海荷の瑞々しさもさることながら、高田延彦のぎこちないダンスが最高。そういえばこの前、川島海荷ZIP!に出ているのを見て改めて思ったけれど、なんとも独特な声質をしている。はんにゃの金田は最近あまり見ないけれど、suchmosのYONCEを見る度に思い出す。

試験期間中に抑圧された映画欲が爆発し、去年のベストに選ばれているような作品を連日観ている。『シング・ストリート 未来へのうた』は、前作の『はじまりのうた』の方が好きだけれど、それでも傑作だ。ジョン・カーニーの音楽映画は、そもそもの音楽が良いということに加えて、音が重なり、音楽が出来上がっていく瞬間の喜びみたいなものをしっかりと捉えてくれていて、音楽映画かくあるべしといった感じだ。例えば、「Up」という曲が流れるシーンでは、それが時間の経過とともに巧みに描かれている。最近サントラをよく聴いている。

次に観た『ハドソン川の奇跡』。結末が分かっている(しかもハッピーエンド)にも関わらず適度な緊張感が保たれていて、どうしてこうも面白くできるのだろうかと感心してしまう。そして繰り返し呼ばれる登場人物それぞれの名前(わずかワンシーンしか登場しないホテルの従業員でさえ!)。『your name.』だ。どの作品も選ばれるだけあって面白く、いちいち何かしらの衝撃を受けてしまうため、感情の変動が激しい。観た映画をFilmarksで記録して一応評価を付けている訳だけれど、後から見るとこの作品がこれより評価が下ってことはないだろ、みたいなのがたまにあって、自分でもよく分からなくなる。作品を評価するのって難しいなと、当たり前のことを思う。観ていない映画が多すぎて、今年はもう少し映画館に足を運ぼうと思う次第です。

先週の金曜、シャムキャッツのツアーファイナルへ。 アナログテレビを使ったVJがイカしていた。MCでは『アメリカンスリープオーバー』、トムヤムクンの話など、舌もノリノリだ。「25、6歳で、彼女とも仕事の話が増えてきて、でも仕事も続きそうにないし、そろそろ別れても良いんじゃないかと思いながら帰ると、珍しく彼女が先に帰っていて、家の中からはシチューの匂いがして、俺もなんかもうちょっと頑張らなくちゃなと思ってる、そんな男の子の歌です。」という語り(もっと長かったうえに曖昧だけど、大体こんな感じ)から始まる「マイガール」でなんだか泣きそうになる。ギターソロのあの鳴りに心震えない訳がないだろう。2回目のアンコールもとい公開打ち明げ時の、菅原さんの「またやりたいね」という言葉に対して返した夏目さんの「一生やるでしょ、たぶん」。そして始まる「さよならアーモンド」。あぁ最高だよ。シャムキャッツのライブを観た後は毎回、シャムキャッツ最高!と言っている気がする。今年出すらしいアルバムも楽しみだ。夏目さんのソロアルバム『RATS』を購入。こちらも良い感じだ。節分ということで帰りにバタピーを貰った。

そのままの足でバイト先の新年会へ向かう。久しぶりのお酒とみんなの楽しそうな雰囲気とで良い気分。少ししか参加できなかったのが残念だ。その後、数人の有志で二次会のカラオケへ。ポツリと零れるエモい言葉。友人と別れた帰り道、こうやって過ごす夜はあとどれくらいあるのだろうか、とセンチメンタルな気分に。この時期はそんな感傷に襲われがちだけれど、社会人だって思っている程悪くはないはずだ。社会人には社会人の楽しみがあって、愛しい夜にもいくつも巡り会うだろう。そうであって欲しい。これはささやかな希望だ。