日々のこととか

日々のことや好きなものについて

最近のくらし

 街行く学生たちの制服が涼しげな夏服へと変わっていく。夏の訪れ。日が長くなってきたと感じる毎日だけれど、夏至を過ぎてから2週間以上経っている。ここらへん、現代の季節感とずれてしまっていて、毎度のことながら違和感を感じる。

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バイト先の先輩から自転車を貰った帰り道、近所を軽くサイクリングした。坂道を立ち漕ぎで登って汗ばんだ体を、坂道を駆け下りていくときの風が撫でていく感覚がやけに懐かしく、たまらない気持ちになった。というのも自転車に乗るのは、大学一年生の夏、趣味を通じた友人らと鎌倉に泊まり込みで遊びに行った時以来なのだ。ふとした思いつきで宿の自転車を借り、鎌倉から江ノ島まで行ったのだった。その時の、山道を抜け、海岸沿いの道に出たときの開放感を思い出した。久しぶりに触れる空気、感覚が昔を思い出させる。季節の変わり目は特に。

先日誕生日を迎えた。20歳になるまでは多少なりの喜びなんかもあったわけだけど、今となってはただ数字が増えていくだけである。むしろ、その数字に見合っただけの中身ある人間になれているのだろうか、などと考えて不安にもなる。とはいえ、家族や友人から祝ってもらえる、というのはいくつになっても嬉しいもので、ただただ感謝である。誕生日当日の朝は、レポート課題に徹夜で取り組んでおり、最悪の始まりだった。少し仮眠をとり、大学に行きレポートを提出。山手線一周分の睡眠をとって時間を潰した後、吉祥寺へ。夜は井の頭公園でお酒を飲み、久しぶりに会った友人や後輩と話した。結果オーライ良い日であった。

6月はバイトを全然していなかったので、金欠に悩まされる日々だ。なけなしのバイト代も夏休みに向けて貯金しなければならないので、部屋の片付けをしつつ、もう聴かなくなったCDやゲームソフトを集めて売ることで生活をしている。どうせ大したお金にはならないと 思っていたが、今流行っているバンドが昔出していたアルバムの初回盤などはそれなりに高く売れるので馬鹿にできない。昔好きだった物を売ってしまうのは少し寂しいけれど。そうして手にしたお金を手に街をブラブラ。Magic, Drums & Loveや山田稔明のアルバムなど欲しいものは多いが、財布の紐は固く購入には至らず。安く済む娯楽を求めた結果ツタヤへ。100円で名作を観られる世界で良かった。折角だから夏っぽい映画でも、ということで『ウォーターボーイズ』と『学校の怪談2』を借りる。

ウォーターボーイズ

青春映画の金字塔。文化祭。近所の女子校。男子校のどうしようもなくも愛しい感じを思い出してしまう。音楽のチョイスも素晴らしい。何よりテンポが速く、全部で90分ほどなのが最高。そのうちドラマの方も見直したいなあ。

学校の怪談2

少年時代は『USO!?ジャパン』なんかを観て、都市伝説や怪談に心躍らせていた訳だが、意外にもこのシリーズは未見だった。評判には聞いていたが、いやはや素晴らしきジュブナイル映画ではないか。怪談というモチーフの下、少年少女たちの一夜の冒険を見事に描いている。独特なセリフが飛び交う会話劇は、生き生きとしていて面白い。 ポケモンの映画を観に行ったとき、上映前に『学校の怪談4(だったかな?)』の予告が流れて「なんでポケモン観に来てるのにホラー映画の予告を観なきゃならんのだ」と子供ながらに思ったものだが、今思えば少年時代にこのシリーズを観ていなかったことが悔やまれる。

ポケモンの映画といえば、先日『ミュウツーの逆襲』を観たのだった。昔とても感動した記憶があったので、少し期待して観たが、今観ると、正直なところそこまで良いか?という感想だった。我々は何のために生きるのかだとか、人間がポケモン同士を戦わせることについてだとか、同じ生き物同士で何故戦わなければならないのかだとか、子供向けの映画とは思えないテーマを取り扱っている点に関しては面白いと思うけれど、話の構成や展開の仕方の部分で微妙に乗り切れないところがある。上映時間の短さ故であるとは言え、子供向け映画の域を出ていないように感じる(子供向けだからそれで良いんだけれど)。しかし、小林幸子の「風といっしょに」が流れるエンドロールは今観ても心動かされる。同時上映の『ピカチュウのなつやすみ』もついでに観たが、これこそまさに子供向け。こんな夜中に何を観てるんだ俺は、という気持ちになったが、サントラは最高だ。ポケモンの曲には大人の目線が入った曲が多いと感じるのだけれど、子供と一緒に観るであろう大人の心を掴むという意味で上手いやり方だなと思う。あと以前にも書いたけれど、「プール(11才の夏)」という曲が隠れた名曲なのだ。

作曲者の田中宏和さんがこんなツイートをしていたのを先日発見。彼の言う通り、本編では全く使用されていないが、サントラの中で不思議な輝きを放っている。

なつやすみは むちゅうで ぼうけんの まいにちなんだ

こどもたちが あちこちを たからじまに かえてしまうのさ

「ピカピカまっさいチュウ」

個人的にこのサントラCDが纏っている輝きは、ザ・なつやすみバンドの「サマーゾンビー」や「S.S.W. (スーパーサマーウィークエンダ―)」などのもつフィーリングに通じるところがあると感じているのだけれど、気のせいだろうか。

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そんなこんなで、大学の授業をちょろっと受けて、帰りに友達と飲んだり、趣味に没頭したりと残りわずかなモラトリアムを満喫しているわけだが、どこか満たされない気持ちがある。就活も無事終わりを迎えることができ、精神的にも肉体的にも解放されたはずなのだけれど、待っていたのは天国でもなんでもなく、きちんと卒業できるのかという漠然とした不安や、目の前のレポート課題に悩まされる、以前と変わらない日々だ。そんなことは至極当たり前のことだし、本当に大変な人が聞いたらふざけんなと思うだろうけど、新学期や夏休みに根拠のない期待をして、現実にガッカリしてしまうアレのようなものだ。きっと、 酷く悩んだ過去の日々は終わってみれば大したことはなくて、待ち焦がれた未来の日々は始まってみればそれほど輝いていない。そんなものなのだろう。こうやって書くと誤解されるかもしれないが、決して今が楽しくないわけではない。結局はないものねだりなのだ。それに、物足りなさを感じている日々も今の自分には分からないだけで、何年後かに振り返ると眩しいほど輝いていたりするんだろう。きっとそういう風にできているのだ。思い出はいつも綺麗だけど、てヤツだ。