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シャムキャッツ『素晴らしい日々』

シャムキャッツのワンマンツアー『素晴らしい日々』の東京公演を観に行った。春の『TAKE CARE』リリースツアー以来。ツアー名からして良い。
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何気に渋谷クアトロでライブを観るのは初だった。交換したドリンクを飲みつつ、あれが噂の柱か、なんてことを考えながら会場を眺めていると暗転。個人的に好きな「FOOTLOOSE」からのスタートに胸の高まりを抑えられず。セットリストを構成するのは新旧織り交ぜた楽曲たち最近の曲はもちろんのこと、昔の曲もしっかりアップデートされている感じがした。「魔法の絨毯」に思わずグッときたり、すっかりアンセムになった「MODELS」から「なんだかやれそう」への流れに心踊らせたり。新曲の「おはよう」も、次を期待させる出来だった。 
 
シャムキャッツのライブを観ていて思うのは、本当に楽しそうにライブをするということ。今回もそんな場面が多々みられた。柵に飛び乗る夏目さんと、それに倣って続く菅原さん。外れたライトをギターのストラップにつけて演奏したり、はしゃぎ過ぎて肩をつらせたりアンコールが終わり去ったかと思えば、拍手も鳴り終わらないうちに「もう一曲やりたいねってなって、すぐ戻ってきました」と言って出てきて「SUNNY」を演奏。そして抱きついたり、じゃれ合ったりしながらステージを去ってゆく。まるで少年のような無邪気さだ。かと思えば「Choke」などで垣間見せる大人の色気。飾らない飄々とした佇まいも大好きだ。シャムキャッツは最高のロックバンドだよ、とつい言ってしまいたくなる。
 
終演後、素晴らしい日々はこれからも続くのだと言うかのように、会場にはオザケンの『LIFE』の楽曲が流れていた。会場の空気やバンドのノリ等全て含め、今年の締めくくりに相応しい本当に素晴らしいライブだった。週の始まりに良い活力を貰えた。
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前売り券の特典DVDと、初期DEMO音源集『素晴らしかった日々』もしっかりゲットしてきた。レコーディング、移動中の車内、ライブ前後の楽屋。バンドのそういった風景を見るのが好きだ。バンドって良いなと思わせてくれる。そんな瞬間がこの映像にもしっかり収められている。肝心のライブの方も「アメリカ」が滅茶苦茶カッコいいし、「何度恋すれば良いんだろう、シャムキャッツ(映像から引用)」って感じだ。菅原さんの「バンドマンだ俺は!」で終わるのも良い。
ジャケットに象徴されているように、いろいろ魔法の絨毯に乗せてどっか行けたらなって思っております。何を乗せて行くのかはこれを聞いてもらえればわかるかと。そうそう、つまりれ、昔を振り返るノスタルジックCDじゃなくて、次どうしようか、面白くしたいよねえ〜っていう準備なので、そこらへんよろしくお願いします。

音源集の方はといえば、『素晴らしかった日々』なんてタイトルだけど、夏目さんのブログによるとこういうことらしい。シャムキャッツの今後に期待せざるを得ない。