日々のこととか

日々のことや好きなものについて

去る夏の備忘録

夏の終わりに寂しさを感じつつも、新しい季節の始まりは、新章突入!って感じでワクワクする。雨ばかりなのは少し憂鬱だけれど。肌寒く感じる日が多くなると新しい服を買いたくなる。夏休みも終わって丁度いい区切りだと思うので、最近のことを書いていこうと思う。一応このブログには備忘録としての役割をもたせているつもりなのだけれど、スパンが空きすぎて結局色々なことを忘れていってしまう。とりあえず覚えていることだけ。f:id:taka_71:20160923224025j:image

 

9月頭、サークルの合宿で軽井沢へ。毎年恒例のイベントは時の流れを強く意識させられる。3年前を思うと、周りの環境だけでなく自分もだいぶ変わったと感じる。4年目ともなるといい意味で無責任になるもので、好き放題やった、という表現が1番しっくりくる。全然話したことのない後輩と話したり、なんとなくみんなで歌をうたったり、花火で無駄に騒いでみたり、色々なことがあったなあと、写真を見返したりしてしみじみ思う。こういう記憶が毎日繰り返すだけの日々の拠り所になるのだなぁ。

 

合宿からこっちへ帰ってきて、その暑さにうんざりする。今となっては少し恋しい。なんとなく気分だったので久し振りに読書をする。買ったまま読んでいなかった、柴崎友香きょうのできごと』。まず表紙が良い(ハードカバー版)。何気ない描写やセリフがグッド。ジム・ジャームッシュ的で好きだ。後日映画の方も観たが、そちらはまあまあという感じだった。監督が参考にしたという『ストレンジャー・ザン・パラダイス』は、ディスクの不良でちゃんと観られなかったのと眠かったのとであんまり。その夜、レイトショーで『君の名は。』を観に行く。過去と未来、夢と現実。時間と空間の境界が曖昧になっていき、あり得ないはずの出会いを引き起こしてしまう。素晴らしきボーイミーツガール。『思い出のマーニー』のフィーリングを想起した。音楽や演出のクドさだったり細部の粗さだったりはあるけれど、この際野暮なツッコミはナシで。後日監督の前作『言の葉の庭』を観たことで、さらに今作の評価が上がった。理由はアニメーションとしての動きの豊かさ。自分のアニメの原体験がジブリにあったり、GAINAX作品が好きだったりすることから、アニメを観る際に「動」という点をかなり意識してしまう。その点この監督の作品は、綺麗な画だなと思うことは多いけれど、「動」の部分に関しては乏しいと感じる(他の作品は観ていないので違ったらごめんなさい)。それが今回は「走る」といった単純な運動だけでなく、表情も豊か。視覚的快楽が付加され、物語にドライブ感を生み出している。様々な部分で大衆性を獲得し、それが良い方に作用していると感じた。みんながどんな感想を抱くか分からないけれど、僕は好きです。映画館から出ると、外の空気は雨のせいでジメッとしていたけれど涼しく、家まで歩いて帰る道はなんだか気持ち良くて、いい夜だなと思った。

 

先月『It Follows』を観て、監督の前作『アメリカン・スリープオーバー』を観たいと思っていたところに、上映の知らせが。ナイスタイミング!観に行くしかなかろう、ということで下北沢のトリウッドにて観賞。これほど小さい所で映画を観るのは初めてだったので、なんとも新鮮な体験だった。また観たいのでディスク化を希望する。エンドロールに流れたThe Magnetic Fieldsの「The Saddest Story Ever Told」がめっちゃ良い曲だった。歌詞の和訳になんだかグッときてしまった。この曲をhomecomingsがカバーしているの、めっちゃしっくりくる。

 週末、バイト先の人たちとお酒を飲みつつ焼肉を食べる。仕事以外ではあまり話さない人もいるのでこういう場は新鮮だ。この辺りは、合宿終わりの焼肉から連続して二郎系ラーメン、焼肉、飲み会、ステーキ、飲み会といった日々で、胃の負担がとんでもなかったけれど、体に悪いことってのはどうしたって楽しいもんだ。バイト終わりに行ったステーキガストでは、友人に「もう少ししたら健康のことも気にしないといけなくなるし、そもそも体が受け付けなくなるし、こんなに何も気にせずバカみたいに食べられる期間はそう長くない」というようなことを言われ、確かになあ、と妙に納得してつい食べ過ぎてしまった。

 

翌週はサークルのライブが2つあった。こういうのも残り少ないと思うと行かずにはいられない。スーパーカーをコピーしているのを観て、久しぶりに聴いてみる。やっぱり自分はこの辺りの時代のバンドが好きみたいだ。最近よく聴いていたシャムキャッツの曲と名前繋がりで「My Girl」を1番聴いた。

2つ目のライブがあった日の午前中、友人がfilmarksに投稿していたレビューを見て気になった『恋人たち』を観る。朝から観るには少々重かったけれど、久しぶりに心震える映画を目の当たりにしてしまった。その凄さを上手く言語化できないのが歯がゆい。その友人のレビューを紹介したいくらいだ。週末はこれまたサークルのイベントで、結果昼過ぎからお酒を飲み続ける1日になったけれど、楽しかった。終電を逃し、後輩の家で一夜を明かす。一人暮らしの人の家に行くと、自分も一人暮らしをしたくなるのはなんでだろう。

 

最近はひとりの時間に映画ばかり観ていたので、ゲームや漫画に対する欲が高まりつつある。PS4が値下げされたことだし『ペルソナ5』とか、発売されたら『人喰い大鷲のトリコ』とかもプレイしたい。『UNDERTALE』も気になる。最近読んだ漫画は衿沢世衣子の『うちのクラスの女子がヤバイ』くらいだろうか。漫画といえばこち亀の連載終了だ。自分はそんなに読んでこなかったので特別思い入れはないが、小学生の頃、週末の夜といえば土曜のめちゃイケ、日曜のこち亀、ワンピースだったのだ。長期連載していた漫画が連載終了という話題を聞くたびに、昔よく聴いていたThe Mirrazの「ただいま、おかえり」という曲を思い出す。ワンピースはまだ終わりそうにないけど、ジャガーさんは終わってしまったし、『NARUTO』も『BLEACH』も終わってしまった。『HUNTER×HUNTER』はいつ終わるのだろうか。

 夏休み最後の週はなんとなく過ごしていたら終わってしまった。ついにNetflixに登録したので『ストレンジャー・シングス』辺りから手をつけていきたい。履修の確認やら部屋の片付けやら、身辺整理をする。家の中を片付けていると、昔のものが次々と出てきた。昔作った玩具、入院していた時期の手紙、好きだった漫画のキャラのキーホルダー、高校の文化祭や体育祭で忙しくしていた頃の手帳。なんだかタイムカプセルを掘り起こしているみたいでワクワクした。そしてそれらを見つける度に、当時のことが鮮明に、嫌というほど思い出されてどうしようもない気持ちになる。どこか特別に感じた今年の夏のこともきっといつか忘れていってしまうのだけれど、写真、音楽、映画、本、食べ物、場所、言葉、誰かの仕草、そういったものをきっかけに突然鮮明に思い出されて、僕らの胸を時に刺し、時に温めてくれるだろう。

兎にも角にも、学生最後の夏休みが終わった。だからなんだという訳でもないけれど、とりあえずおつかれサマー。

夏休み前半のこと

ゲリラ豪雨やら台風やらで雨の日が多くてなんだかなあ。夕立という言葉、なんとなく好きだったのであまり聞かなくなってしまって少し寂しい。夏の雨といえば、小学生の頃に遭遇した通り雨のことを今でも覚えている。向こうから雨がやって来てひと通り僕らを濡らした後、1分もしないうちに通り過ぎて行ってしまうという、まさにといった感じの通り雨だった。一緒にサッカーをしていた友人たちと「なんだ今の…すげぇ…!」なんて言いながら、初めて体験した自然現象に対する感動を共有し、はしゃいでいた。こういった気持ちを忘れないでいたいものだ。歳をとるにつれて感性が錆びていくような気がしてならない。

 今年はオリンピックの影響もあってスポーツを観ることに対してのモチベーションが高まっている。甲子園もたまに観たりしていた。そして今まさに甲子園の決勝を観ながら、今年の夏も終盤だなーと思いこの文章を書いているわけだ。

 夏休み前のテスト期間。単位に関する漠然とした不安だったり、教科書を間違えて購入したことによる余分な出費だったりで消耗する1週間だった。全て後手後手に回ってしまっていたのが良くなかった。無駄に買ってしまった教科書は先日ブックオフに持って行ったが、1/10以下の値段にしかならなかった。惨敗。試験期間中にたまたま耳にした口ロロの「いつかどこかで」という曲がたまらなく良かったので、試験最終日にツタヤで未聴だった『everyday is a symphony』より後のアルバムをレンタルした。前から好きではあったが、最近より好きになってきた。流行りに乗っかりポケモンGOを始め、ぼちぼち続けている。先日野生のカイリューを捕まえたときには少年のようにはしゃいだ。このアプリの良い所として地域の再発見という点が挙げられるが、かくいう自分も、家から少し歩いた所にベルリンの壁の一部が飾られていたことをプレイしていて思い出したのだった。テスト期間はメンタル的にしんどかったが、週末は三田祭に向けての準備もスタートし、気持ちよく夏休みに突入。

 夏休みに入り、予定の何もない日が何日かあったが、金欠という事実が足枷になり、何をするにも積極的になれない。新譜を買う余裕がなく、apple musicに登録。今まで登録していなかった理由は、無料期間中も選択肢が多すぎて逆にあまり聴かなかったってのと、単純になんとなくフィジカルな方が性に合う(これは単なる慣れの問題だと思う)ってのがあったのだけど、今現在時間に余裕があることもあり、色々漁って聴いている。当初の目的だったザ・なつやすみバンドの『PHANTASIA』は約束された名盤という感じで、リピートしている。この夏のサウンドトラックに決定。先日のインストアライブもとても良かったので、ワンマンに行こうか悩み中。

最近購入したのはシャムキャッツの『マイガール』とフジロッ久(仮)のライブDVDだけだ。『マイガール』は曲はもちろんのこと、付属のドキュメンタリー映像が良いのだ。元よりバンドのドキュメンタリーを観るのが好きなのだけど、軽いブームが自分の中に来て、色々なバンドの特典映像などを観返すなどしていた。フジロッ久(仮)のライブDVDは、観に行った当時就活中だった事もあって個人的に特別なライブなので、なかなか来るものがあった。

いくらお金がないとは言え、一日中家にいてやる事もないって状況は結構しんどいので、映画を幾つか観る。『COP CAR/コップ・カー』が面白かった。序盤の子供2人のバカらしいやりとりで心捕まれた。ラストシーンは好きすぎてエンドロール後にもう一度観た。踏み込むアクセル、暗闇を疾走するパトカー、少年の表情、遠くに見える街の灯り、鳴り響くサイレンの音と赤と青。あー映画だー!これだよこれ!という感じ。新しいスパイダーマンも期待せざるを得ないなー。ホラー映画は普段あまり観ないジャンルだけれど、評判が良かったので『It Follows』を観る。これまたいい映画だー。ビックリさせるタイプよりはジワジワ怖いタイプのホラーで自分好みだし、アトラクション的な中身のないホラーではないし傑作。愛と生と死と青春と。こうなってくると監督の前作も観なければ。あとは『学校の怪談』を観てノスタルジーに浸るなど。話題の『シン・ゴジラ』は映画館で観ておきたかったので、先日劇場へ。口から熱線を放射するときの顎の裂ける感じとか、ゴジラが禍々しくて良かった。

 何をするにもお金だ。shut up boy! hey baby, workin' 金を稼げ!てな具合にバイトに勤しむ毎日である。お金がないお金がないと嘆いているが、そもそもの原因は遊びの予定のために貯金しているからであって、好き放題というわけにはいかないが、それなりに遊んではいる。先日築地に行った際には、美味しい海鮮丼を食べるなどして散財した。やはり遊ぶときにケチるのはつまらない。バイトの人たちとの飲み会では、今年から社会に出た先輩と送別会振りに会ったりして、時の流れを感じた。高校の同級生が野球だったりテレビだったりで活躍している様子を見たり聞いたりして、すげえなぁと単純に関心すると同時に懐かしさを覚える。全然会ってない人とも久しぶりに会って、近況報告などしたい気分だ。 そっちはどうだい、うまくやってるかい?

 先週はサークル同期の友人達と恒例の旅行へ。仲の良い人達と過ごすのに内容なんて何でも良かったりはするのだけど、今回はラフティングを初体験することができて満足だった。2日間の思い出は仲間内で共有しているし、わざわざ詳細に述べるまでもないだろうと思うので、簡潔にただただ楽しかったと書いておく。

 学生最後の夏だからといって何か特別なことはしていないし、いつも通りの夏休みを過ごしている。社会に出ている人たちは「好きなだけ遊べるのは今のうちだけなんだから、ダラダラ過ごしていたら勿体無いよ。」と言う。就活中もよく言われた。確かにそうだけれど、ダラダラ過ごせるのも今だけだし、それはそれで良いんじゃないだろうか。無理して特別なことをする必要もなかろう。自分の好きなように過ごすだけだ。とは言いつつ、少し勿体無いような気もするので、普段絶対にしないことをしてみても良いかもなと思っている。せいぜい一人旅くらいのものだけれど。

 甲子園の決勝中に書き始めたはずなのに、途中で放置してしばらく経ってしまった。本当にすごい速さで毎日過ぎて行ってしまうので、油断せずに夏休み後半戦へ。

野良猫とお婆さんの話

近所の公園には一匹の黒い野良猫が住み着いている。もう少し前はもっと何匹もいたような記憶があるのだけれど、最近はその一匹しか見ない。そいつの左耳は少し欠けている。恐らく喧嘩でもして怪我したのだろう。猫は割と好きなのでコミュニケーションを取ろうと試みたことも何度かあったが、近づくとすぐに逃げ出してしまう。そういや見た目も孤高の人ならぬ猫という感じがしなくもない。

しかしそいつにも気を許す人がいたようだった。おそらくこの近所に住んでいるお婆さんだ。いつも同じ場所、公園の側のコンクリートの腰掛け。そこで彼女が膝の上にその野良猫を乗せ、何をするでもなくぼんやりと辺りを眺めている姿をよく目にした。雨の日に傘をさしながらその野良猫にタオルケットを掛け、膝に乗せている光景を見たこともある。水や餌を与えたりもしていたようだ。互いに互いを必要としているという感じだった。

それがどうしたことか、いつもの時間に通りかかってもその姿が見えない。野良猫は相変わらずそこにいて、一人寂しそうに佇んでいる。そんな日がしばらく続いた。普段特別意識したことはなかったけれど、見慣れない光景になんとなく落ち着かなさを覚える。彼女に何かあったのだろうかとか、その野良猫はちゃんと食えてるんだろうかとか、色々考えてしまう。全く同じ場所で意地悪そうなお婆さん(完全に偏見)がタバコをふかしているのを見たときは、そのあまりのタイミングの良さ?から、知らないところで何か物語が繰り広げられているのでは、という妄想をしてしまったりした。

そんなくだらない妄想を知ってか知らずか、彼女はある日あっさりと姿を現した。いつもの腰掛けには、あのお婆さんがパートナーと思われるお爺さんと一緒に座っており、その傍らにはあの野良猫が鎮座していた。野良猫の毛並みがいつもより乱れており、やっぱり何かあったのではと思ったが、実際のところは知る由もない。たまたま自分が見かけなかっただけなのか、それとも久しぶりにそこを訪れたのか、結局分からず終いだけれど、やはりこの光景がしっくりくる。安心したような、ちょっとがっかりしたような気持ちを残して、その野良猫とお婆さんを巡る物語もとい勝手な妄想はあっけなく幕を閉じたのだった。

というだけの話。

最近のくらし

 街行く学生たちの制服が涼しげな夏服へと変わっていく。夏の訪れ。日が長くなってきたと感じる毎日だけれど、夏至を過ぎてから2週間以上経っている。ここらへん、現代の季節感とずれてしまっていて、毎度のことながら違和感を感じる。

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バイト先の先輩から自転車を貰った帰り道、近所を軽くサイクリングした。坂道を立ち漕ぎで登って汗ばんだ体を、坂道を駆け下りていくときの風が撫でていく感覚がやけに懐かしく、たまらない気持ちになった。というのも自転車に乗るのは、大学一年生の夏、趣味を通じた友人らと鎌倉に泊まり込みで遊びに行った時以来なのだ。ふとした思いつきで宿の自転車を借り、鎌倉から江ノ島まで行ったのだった。その時の、山道を抜け、海岸沿いの道に出たときの開放感を思い出した。久しぶりに触れる空気、感覚が昔を思い出させる。季節の変わり目は特に。

先日誕生日を迎えた。20歳になるまでは多少なりの喜びなんかもあったわけだけど、今となってはただ数字が増えていくだけである。むしろ、その数字に見合っただけの中身ある人間になれているのだろうか、などと考えて不安にもなる。とはいえ、家族や友人から祝ってもらえる、というのはいくつになっても嬉しいもので、ただただ感謝である。誕生日当日の朝は、レポート課題に徹夜で取り組んでおり、最悪の始まりだった。少し仮眠をとり、大学に行きレポートを提出。山手線一周分の睡眠をとって時間を潰した後、吉祥寺へ。夜は井の頭公園でお酒を飲み、久しぶりに会った友人や後輩と話した。結果オーライ良い日であった。

6月はバイトを全然していなかったので、金欠に悩まされる日々だ。なけなしのバイト代も夏休みに向けて貯金しなければならないので、部屋の片付けをしつつ、もう聴かなくなったCDやゲームソフトを集めて売ることで生活をしている。どうせ大したお金にはならないと 思っていたが、今流行っているバンドが昔出していたアルバムの初回盤などはそれなりに高く売れるので馬鹿にできない。昔好きだった物を売ってしまうのは少し寂しいけれど。そうして手にしたお金を手に街をブラブラ。Magic, Drums & Loveや山田稔明のアルバムなど欲しいものは多いが、財布の紐は固く購入には至らず。安く済む娯楽を求めた結果ツタヤへ。100円で名作を観られる世界で良かった。折角だから夏っぽい映画でも、ということで『ウォーターボーイズ』と『学校の怪談2』を借りる。

ウォーターボーイズ

青春映画の金字塔。文化祭。近所の女子校。男子校のどうしようもなくも愛しい感じを思い出してしまう。音楽のチョイスも素晴らしい。何よりテンポが速く、全部で90分ほどなのが最高。そのうちドラマの方も見直したいなあ。

学校の怪談2

少年時代は『USO!?ジャパン』なんかを観て、都市伝説や怪談に心躍らせていた訳だが、意外にもこのシリーズは未見だった。評判には聞いていたが、いやはや素晴らしきジュブナイル映画ではないか。怪談というモチーフの下、少年少女たちの一夜の冒険を見事に描いている。独特なセリフが飛び交う会話劇は、生き生きとしていて面白い。 ポケモンの映画を観に行ったとき、上映前に『学校の怪談4(だったかな?)』の予告が流れて「なんでポケモン観に来てるのにホラー映画の予告を観なきゃならんのだ」と子供ながらに思ったものだが、今思えば少年時代にこのシリーズを観ていなかったことが悔やまれる。

ポケモンの映画といえば、先日『ミュウツーの逆襲』を観たのだった。昔とても感動した記憶があったので、少し期待して観たが、今観ると、正直なところそこまで良いか?という感想だった。我々は何のために生きるのかだとか、人間がポケモン同士を戦わせることについてだとか、同じ生き物同士で何故戦わなければならないのかだとか、子供向けの映画とは思えないテーマを取り扱っている点に関しては面白いと思うけれど、話の構成や展開の仕方の部分で微妙に乗り切れないところがある。上映時間の短さ故であるとは言え、子供向け映画の域を出ていないように感じる(子供向けだからそれで良いんだけれど)。しかし、小林幸子の「風といっしょに」が流れるエンドロールは今観ても心動かされる。同時上映の『ピカチュウのなつやすみ』もついでに観たが、これこそまさに子供向け。こんな夜中に何を観てるんだ俺は、という気持ちになったが、サントラは最高だ。ポケモンの曲には大人の目線が入った曲が多いと感じるのだけれど、子供と一緒に観るであろう大人の心を掴むという意味で上手いやり方だなと思う。あと以前にも書いたけれど、「プール(11才の夏)」という曲が隠れた名曲なのだ。

作曲者の田中宏和さんがこんなツイートをしていたのを先日発見。彼の言う通り、本編では全く使用されていないが、サントラの中で不思議な輝きを放っている。

なつやすみは むちゅうで ぼうけんの まいにちなんだ

こどもたちが あちこちを たからじまに かえてしまうのさ

「ピカピカまっさいチュウ」

個人的にこのサントラCDが纏っている輝きは、ザ・なつやすみバンドの「サマーゾンビー」や「S.S.W. (スーパーサマーウィークエンダ―)」などのもつフィーリングに通じるところがあると感じているのだけれど、気のせいだろうか。

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そんなこんなで、大学の授業をちょろっと受けて、帰りに友達と飲んだり、趣味に没頭したりと残りわずかなモラトリアムを満喫しているわけだが、どこか満たされない気持ちがある。就活も無事終わりを迎えることができ、精神的にも肉体的にも解放されたはずなのだけれど、待っていたのは天国でもなんでもなく、きちんと卒業できるのかという漠然とした不安や、目の前のレポート課題に悩まされる、以前と変わらない日々だ。そんなことは至極当たり前のことだし、本当に大変な人が聞いたらふざけんなと思うだろうけど、新学期や夏休みに根拠のない期待をして、現実にガッカリしてしまうアレのようなものだ。きっと、 酷く悩んだ過去の日々は終わってみれば大したことはなくて、待ち焦がれた未来の日々は始まってみればそれほど輝いていない。そんなものなのだろう。こうやって書くと誤解されるかもしれないが、決して今が楽しくないわけではない。結局はないものねだりなのだ。それに、物足りなさを感じている日々も今の自分には分からないだけで、何年後かに振り返ると眩しいほど輝いていたりするんだろう。きっとそういう風にできているのだ。思い出はいつも綺麗だけど、てヤツだ。

『Life Is Strange』選択をするということ

 E3やPSVRに関する動画を見ていて久しぶりにゲーム欲が高まったので、少し興味があった『Life Is Strange』というゲームをプレイした。

もし他の選択肢を選んでいたらどうなったんだろう、どういう会話になったんだろう、というのは、ゲームをプレイしていて度々思うことだ(ドラクエなんかは何回でも試すことが出来るけれど)。過去の選択をやり直す。それがこのゲームでは出来てしまう。

ストーリーは、時間を巻き戻す能力に目覚めた主人公がその力を駆使し、街で起きている事件の真相を暴いていくという、悪く言うとありがち、良く言うと王道な内容。作中には、リスペクトしているであろう『バタフライエフェクト』などの映画のタイトルが多く出てくる。しかし、このゲームにおいてタイムリープは、あくまで物語を演出する要素のひとつとして位置付けられており、その概念や影響についての科学的説明等は深くはされていない。

ゲームを進行していく中でプレイヤーは多くの選択を迫られ、それによってストーリー展開(大筋は変わらない)や人間関係といった状況が変化していくのだが、先程述べたように、このゲームでは時間を巻き戻す能力が使えてしまう。しかもボタンひとつで。その上選択肢は、どれが良いと明確に判断できないものが多いため、思わず何度もやり直してしまう。制作側の思うツボである。全プレイヤーの選択がオンラインで共有され、その比率が確認できるようになっており、これを見るのがまた面白い。クリアまでのプレイ時間もそれほど長くなかったので、RPGを最後までクリアできなくなった今の自分には丁度良かった。音楽や映像の演出もなかなか。

 

人生は選択の連続とはよく言ったもので、「今日の昼飯を何にするのか」といった小さいものから、「どの会社に就職するのか」といった大きいものまで、人は生きていくうちに幾度となく選択をする。そしてそれには何らかの犠牲や後悔が伴う。時間を巻き戻すことができたら、過去をやり直すことができれば、というのは自分を含め誰もが一度は考えることだ。しかし実際にそれが何度でも出来てしまったら、文字通り過去に囚われ、いつまでも未来に進めないままになってしまうのではないだろうか。現実はゲームのように、決められた時点で、決められた2つ、3つの選択肢からひとつを選択すれば良いという訳ではない。選択肢は無限に存在しており、その中から自分なりに答えを見つけていく必要がある。それを納得のいくまでやり直していたらキリがない。やり直しがきかないからこそ、ある程度諦めも付くわけだし、前を向けるのでは、と思う。とは言いつつ、1日限定とかで能力欲しい、というのが本音である。

常に後悔しない選択ができれば最高だけど、そんな訳にはいかないし、後悔と上手く付き合っていかねばならんのです。今まさに大学4年生という大きな選択をする時期にあるので、色々と思うことがあったのでした。ちなみにこの『Life Is Strange』、PC版は現在セールで安くなっているらしいのでお暇でしたら。

 

 

近頃のこと

 一時期の忙しさもそれなりに落ち着いてきて、嵐の前の静けさといった感じの今日この頃。見ないようにしていた掲示板を覗いてしまったりして、気持ちの浮き沈みが激しい。それにしても、時間ができると余計なことを考えてしまいがちだ。先行きのことだとか、自分はただ頑張ってるポーズをとってるだけなのでは、とか。すこし忙しいくらいの方が丁度いいのかもしれない。気候的には夜が気持ちいい時期なので最高。意味もなく遠回りして帰ったり、家の前の公園のベンチでくつろいでから帰ったりしている。小川純の『ロマンティックな予定 死 その他』がいい具合にチルできるので、最近またよく聴いている。フリーで聴けるので是非。
 
 
色々とあったような、ないような。そんな4月のハイライトはフジロッ久(仮)のツアーファイナルだろうか。ホーン隊等のゲストを迎えた編成。音の豊かさとパンクの熱量が心地よく混ざり合う至福の空間。「はたらくおっさん」でスーツ姿の男がダイブしている光景にグッとくるなど。お金がないのにライブアルバムを購入してしまった。閉演後、会場に流れていた「CRYまっくすド平日」のフルverが良さげだったので、来月の楽しみである。忙しく、消耗し、音楽に触れる時間も少なくなっていた時だったので、「やっぱこれだよな!」という満たされた気持ちで帰宅。
 
木尾士目の漫画を幾つか読んだりして、そういやもう卒業だよなあ、とかぼんやり思ったり。新歓期に新入生に4年生だと名乗るだとか、卒業アルバムの写真を撮るだとか、終わりを意識する瞬間が確実に増えてきた。残りの日々を楽しむことを「頑張る」ってのも変な話だとは思うけれど、出来るだけイベント事には顔を出すようにしている。人と会うこと、話すことの重要性を実感することが多い。
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久しぶりに映画をゆっくり観られる時間を確保できそうだったので、いくつか映画を借りることにした。中でもヒットしたのが、先日友人と話していた時に「今の時期に丁度いいんじゃないか」と勧められた『キッズリターン』。これがもう今の自分の心のど真ん中に突き刺さってしまい、久しぶりに心がざわついた。様々な人の人生を描いた群像劇的な側面も個人的に好きな部分だ。『思い出のマーニー』が良かったので、かなり久しぶりに『魔女の宅急便』を観る。キキの父親の「どれ、私の小さな魔女を見せておくれ」というセリフから始まる一連のシーンになぜか泣く。ラジオから「ルージュの伝言」が流れ出し、月をバックに箒で空を飛ぶキキの姿とタイトルが画面に映し出される、あのオープニングはいつ観ても良い。特に『千と千尋の神隠し』辺りまでのジブリ作品は、子供の頃に何度も繰り返し観てたりすることもあって、やっぱりどうしても好きなのだ。アニメーションとしての動きの豊かさだったり、丁寧に作り上げられた世界観だったり。そういえば『甲鉄城のカバネリ』のヒロインはジブリ感あって良いと思う。本編はそのうち観る。
 
金銭的に苦しいため最近めっきり音楽を追えてなかったのだけれど、タワレコのポイントが溜まっていることを思い出し、何を買うか散々迷った末、homecomingsの新譜を購入。以前シングルとして発売されていた「HURTS」同様、日本語訳の歌詞が素晴らしく、歌詞カードを眺めながら聴きたいアルバムだ。他にもツタヤで10枚ほど最近のアルバムを借りた。聴かず嫌いしていた(別に嫌っていたわけではないけど、手が伸びなかった)大森靖子の新譜が良い。メロディはとっつきやすいし、歌詞もハッとするものが多い。特に表題曲の「TOKYO BLACK HOLE」が好きだ。ちなみにこの曲は田渕ひさ子がギターを弾いているらしい。
歌詞が良いのだ。
街灯
はたらくおっさんで ぼくの世界がキラキラ
人が生きてるって ほら ちゃんと綺麗だったよね

夜の海
水面をうつろう光に飛び込め
この街は僕のもの

色々あるけれど、目の前のことを着実に。

2月22日、朝

飲み会で終電を逃し、友人宅に泊まった翌朝。帰宅途中、空腹を覚えて近所のデニーズへ。すぐに帰りたくない気分だったので丁度良かった。平日の午前ということもあり、周りは暇を持て余した老人ばかり。

朝食で腹を満たし、ぼんやりとした頭で昨日のことを思い返す。こんな時、いつもなら真っ直ぐに帰宅して眠りについてしまうので、こうやって反芻するのは珍しい。自分の日常へ戻っていく感覚、寂しさに似た感覚が体を支配していく。なんだかやけに人恋しくなった。昨日何か特別なことがあった訳でもないのに。我ながら不思議だ。 

これまた何故だか分からないけれど、この曲を聴いていて泣きそうになった。

そんな具合に小一時間ほど過ごした。
朝のファミレスでひとりぼんやりする時間が結構好きなのかもしれない、と最近思う。

それだけ。