大人のスキップ

日々のことや好きなものについて

過去を振り返ることと最近のことと

先日、自分のこのブログを読み返すことがあった。昔を振り返る作業というのは、恥ずかしさと後悔を伴うものだけれど、とても尊い。幼稚園から小学校低学年にかけての時期に絵日記をよく書いていて、昔はそれを読み返すのが好きだった。黒歴史だなんて言葉があるけれど、自分はあまり好きではない。昔自分が好きだったものを否定する人なんかもよくいるが自分はそれをしたくない。恥ずかしく辛い過去の出来事もなかったことにするのではなくて、そんなこともあったよねと笑って話せたらいいなと思います。とまあ前置きはこれくらいにして、要するに久しぶりにブログを書きたいと思い、これを書いているという訳です。

今年の年末年始は久しぶりにゆっくりすることができたので、普段あまり見ないテレビを見たりして、寝正月を満喫した。正月休みの最後の日、友人に『ハッピーアワー』を観に行こうと誘われたが、寝坊のため間に合わず。こんな機会でもなければ5時間ある映画を観ようとは思わないので、とても惜しいことをしたなという気持ちと、めちゃくちゃ申し訳ない気持ちで一杯だった。正月休みが終わって最初の週末、サークル同期の飲み会があった。楽しさのあまり飲み過ぎてしまい、翌日のバイトは近年稀に見る酷さだったけれども、それだけの価値がある一夜だった。そんなこんなでゆっくりした日々を送っていたのだけれど、次第に期末レポート、期末試験といったワードがそんな自分を攻め立ててくる。冬休みをだらだらと過ごしたツケによりレポートに追われ、試験の準備もままならないまま試験期間を迎える。自業自得の一言に尽きるのだが、基本的に全て一夜漬け、睡眠は細切れで2、3時間という地獄のような1週間を過ごすことに。体調を崩さなかったのが奇跡的だ。
 
そうそう、冒頭の昔を振り返るという話に少し戻るのだけれど…。
湖に浮かべたボートをこぐように
人は後ろ向きに未来へ入っていく
目に映るのは過去の風景ばかり
明日の景色は誰も知らない
これは試験勉強中、ルーマンの時間概念というものについての文章を読んでいたときに出てきたポール・ヴァレリーの詩だ。ルーマンによると我々の体験する時間は物理的に観測されるそれとは逆に存在している、つまり、我々の体験する時間は現在を起点に過去を再構築しているにもの過ぎないのだそうだ。簡単に言ってしまうと、人は未来ではなく過去を見て生きているらしい。この考え方自体も気になったのだけど、それ以上に余談程度に触れられた詩がやけに印象に残ったのだった。ポール・ヴァレリーの詩といえば風立ちぬの詩しか知らないので教養的な意味でも詩集を何かしら読みたいな、という気持ち。
 
Galileo Galilei解散を知り、昔の曲なんかを聴いていると懐かしい気持ちに。閃光ライオット出身のバンドといえば、The SALOVERSも活動休止してしまったし、少し寂しい気持ちがある。

懐かしいモードに入ったので試験勉強の合間に休憩がてら「私を構成する9枚」をやろうかと思ったが、やはりNUMBER GIRL銀杏BOYZあたりは入るよな小学校の先生が聴かせてくれたブルーハーツのアルバムも入れるべきか、などと考えていたら、休憩と呼ぶには長すぎる時間が過ぎてしまい断念自分のルーツがどういった所にあるのか再確認するいい機会ではあった。以下候補に挙がったアルバムをいくつか。
 完全版「バンドBについて」

完全版「バンドBについて」

Demon Days

Demon Days

Nino

Nino

Doolittle

Doolittle


木曜、試験のできなさに落ち込みながらも渋谷に立ち寄りNUMBER GIRLのアナログ盤3枚を購入。ふとソーキそばを食べたい気分に。そんな気分になんて早々なるもんじゃないので、おそらく先日バナナTVの沖縄編を観たばかりだからだろう。年末あたりから自分の中でバナナマンが軽くブーム。センター街の沖縄そば店へ。ソーキそばを食べるのなんて、小学生のとき家族で沖縄旅行に行ったとき以来じゃないだろうか。また沖縄行きたくなってきた。

 
翌日、最後の試験。たいして重い内容でもないのに、それまでの流れで徹夜をしてしまう。眠気覚ましのコーヒーを飲みながら早朝のニュースを見ていると、雪の予報が目に入る。先日の雪の日のようなことになっても嫌だし、そもそも天気の悪い日に満員電車に乗るのが億劫だったので、早めの電車に乗って大学へ。満員電車に乗らず、時間的余裕もあり、自分でも驚くくらいに心は澄み渡っていた。普段からそうありたいものだ。大学前のガストで朝食を済ませる。無駄に徹夜しただけあって勉強の方はバッチリだったので、音楽を聴きながらその日2杯目のコーヒーを飲み、穏やかな朝を満喫していた。「私を構成する9枚」がきっかけで試験期間は懐かしいものをよく聴いていたのだけど、毛皮のマリーズの『ティン・パン・アレイ』が冬の朝によく合う。

ティン・パン・アレイ

ティン・パン・アレイ


 試験後、早く横になりたい気持ちを抑え、バッキバキに割れたiPhoneの画面修理のため渋谷のapple storeへ。店員の振る舞いとか雰囲気を見て、「あぁ、めっちゃappleっぽいなー」と思った。試験が終わり、iPhoneも綺麗になって清々しい気分で歩いていたのだが、駅前に立っていた男に理不尽な理由で絡まれ、非常に嫌な思いをした。単純に自分が絡まれて不快だったということもあるけど、こういう出来事は、ムカついたから隣人を殺したとか、ジロジロ見られたから子供を殴ったとか、ニュースでよく見るそういう世の中の汚い部分を直に見た気がして嫌なのだ。そんなことがあったからなのか、暫くまともに寝ていなかったせいか、頭の中がモヤモヤした状態で眠りについた。どちらかというと嫌なことがあっても一晩眠れば回復するタイプなので、翌日はスッキリと目覚める。時計は午後4時前を示していた。前借りしていた時間を返しているのだと考えれば妥当なんだけど、起きて一番に見るのが暮れゆく空だったときの喪失感は相当なものだ
 
土曜、日曜と連日のバイトをこなして迎えた月曜日。久しぶりの何もない日。バイトもないし勉強もしなくていい。惰眠を貪った後、録り貯めていたものを消化する。『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』を観た。『横道世之介』のときもそうだったけど、純粋というか素朴というか、高良健吾の演じるこういう役がかなり好きだ。アジカンの「Re:Re:」の再録ver.が主題歌という話題につられて観た『僕だけがいない街』がかなり面白かった。原作をスルーし続けていたけど、これを機に読んでみたい。モヤさまではバイト先の店が紹介されていた。近所のことなのに知らないことが多いなと思いながら見ていた。そしてその夜、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の3話を観る。リアルタイムでドラマを観るのなんていつぶりだろう。アルプス一万尺、人身事故の話、道端に咲く花の写真などなど。コンサート会場の外でのシークエンス、ちょっと良すぎじゃないだろうか。このドラマが1週間の楽しみになりそうで嬉しい。そのままの流れでスマスマを観る。シングルメドレーライブなるものの再放送だった90年代後半あたりの無敵感凄い。「夜空ノムコウ」を聴きたくなって『SMAP 012 VIVA AMIGOS!』を引っ張りだしてきた。大学1年の頃に友人の家でこのアルバムを初めて聴き、SMAPの曲ってこんな良いんだと思ったことを思い出した。「セロリ」の後だからか分からないが、「ひと駅歩こう」とか「言えばよかった」でのキムタクの歌い方が山崎まさよしっぽくてかっこいい。

SMAP 012 VIVA AMIGOS

SMAP 012 VIVA AMIGOS


ところでもう雪は降らないのだろうか。あの雪の日を境に本格的に冬になったと思ったら、その数日後は春を感じさせる暖かさだったり、降る降ると言っておきながら結局降らなかったり。冬は苦手だけど、身を切られるような寒さを感じることが少ないと、それはそれで物足りなさを感じてしまう。雪が降った日の、どこか落ち着かない、騒ついた街の雰囲気が意外にも好きなのだ。あと1回くらいは降って欲しいところだ。

シャムキャッツ『素晴らしい日々』

シャムキャッツのワンマンツアー『素晴らしい日々』の東京公演を観に行った。春の『TAKE CARE』リリースツアー以来。ツアー名からして良い。
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何気に渋谷クアトロでライブを観るのは初だった。交換したドリンクを飲みつつ、あれが噂の柱か、なんてことを考えながら会場を眺めていると暗転。個人的に好きな「FOOTLOOSE」からのスタートに胸の高まりを抑えられず。セットリストを構成するのは新旧織り交ぜた楽曲たち最近の曲はもちろんのこと、昔の曲もしっかりアップデートされている感じがした。「魔法の絨毯」に思わずグッときたり、すっかりアンセムになった「MODELS」から「なんだかやれそう」への流れに心踊らせたり。新曲の「おはよう」も、次を期待させる出来だった。 
 
シャムキャッツのライブを観ていて思うのは、本当に楽しそうにライブをするということ。今回もそんな場面が多々みられた。柵に飛び乗る夏目さんと、それに倣って続く菅原さん。外れたライトをギターのストラップにつけて演奏したり、はしゃぎ過ぎて肩をつらせたりアンコールが終わり去ったかと思えば、拍手も鳴り終わらないうちに「もう一曲やりたいねってなって、すぐ戻ってきました」と言って出てきて「SUNNY」を演奏。そして抱きついたり、じゃれ合ったりしながらステージを去ってゆく。まるで少年のような無邪気さだ。かと思えば「Choke」などで垣間見せる大人の色気。飾らない飄々とした佇まいも大好きだ。シャムキャッツは最高のロックバンドだよ、とつい言ってしまいたくなる。
 
終演後、素晴らしい日々はこれからも続くのだと言うかのように、会場にはオザケンの『LIFE』の楽曲が流れていた。会場の空気やバンドのノリ等全て含め、今年の締めくくりに相応しい本当に素晴らしいライブだった。週の始まりに良い活力を貰えた。
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前売り券の特典DVDと、初期DEMO音源集『素晴らしかった日々』もしっかりゲットしてきた。レコーディング、移動中の車内、ライブ前後の楽屋。バンドのそういった風景を見るのが好きだ。バンドって良いなと思わせてくれる。そんな瞬間がこの映像にもしっかり収められている。肝心のライブの方も「アメリカ」が滅茶苦茶カッコいいし、「何度恋すれば良いんだろう、シャムキャッツ(映像から引用)」って感じだ。菅原さんの「バンドマンだ俺は!」で終わるのも良い。
ジャケットに象徴されているように、いろいろ魔法の絨毯に乗せてどっか行けたらなって思っております。何を乗せて行くのかはこれを聞いてもらえればわかるかと。そうそう、つまりれ、昔を振り返るノスタルジックCDじゃなくて、次どうしようか、面白くしたいよねえ〜っていう準備なので、そこらへんよろしくお願いします。

音源集の方はといえば、『素晴らしかった日々』なんてタイトルだけど、夏目さんのブログによるとこういうことらしい。シャムキャッツの今後に期待せざるを得ない。

ここ一週間くらいのこと

街のあちらこちらで見かけるクリスマスの文字。気早くないっすか?と思ったが、よく考えればもう12月だった。年末の空気感は嫌いじゃない。終わりを意識させるけど、どこか新しい始まりの匂いがするからだろうか。生活の方はといえば、教習所も無事卒業、三田祭も終わったので一応ひと段落を迎えたところだ。残りの日をぼんやりと過ごしてしまわないよう、今年中にやっておきたいことをiPhoneのメモに書き出してみた。髪を切るだの、眼科にいくだのといった細かいことも含めて、想像以上の数に驚いたが、それらを片付けて消していくのは気持ちがいい。現在進行形で消化中。

その内のひとつとして、企業の合同説明会に参加してきた。特別興味があったというよりは、周りに比べて意識が低いことを痛感することが多々あるので、意識向上の意味合いを込めて。大学の講義を4限まで受けてから向かったため少ししか参加できなかったが、多少なりとも意味はあったのではないかと思う。
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帰り道、下北沢のヴィレヴァンで開催中のポップアップショップ「MOTHERとほぼ日と糸井重里。」が今週末までだったことを思い出し、立ち寄る。『MOTHER2』が実機で置いてあったので、久しぶりに少しだけプレイしてきた。この時期になるとSnowmanが聴きたくなる。

せっかく下北沢に来たことだし古着屋を回ってみるかと思うが、雨と寒さにやられすぐに帰宅冬は欲しい服が沢山あって、油断するとお金が飛んで行ってしまう。冬服を着込むのは割と好きだけど寒いのはやっぱり苦手だ。温かくて美味しい食べ物と温かいお風呂がなければやってられない。関係あるのか分からないが、寒いと暖かみのある曲というか、熱量のある曲が聴きたくなる。ブッチャーズとかイースタンユースとか。それとは別に、Enjoy Music Clubのアルバムをよく聴いている。何度も聴きたくなるグッドミュージック。

11月バタバタしていた反動からか、沢山漫画やCDを買ったり、映画をレンタルしたりした。まだⅣとⅤだけだが、ようやくスターウォーズを観直し始めた。旧三部作は、小学生くらいの時にTV放送をビデオテープに焼いて何度も観ていたけれど、以外と覚えていないものだ。新作公開までには全部観ておきたい。『はじまりのうた』が傑作だった。2人がお互いのプレイリストを聴かせ合うシーンが好きすぎる。サントラが欲しくなる。


西尾雄太『アフターアワーズ』1巻を読んだ。印象的だったのは3話後半のシーン。イベントが終わった後の徹夜明けに見る人の少ない明け方の渋谷の雰囲気。気怠げで、でもどこか心は満たされていて。そんな感情を胸に抱えてそれぞれの場所へ帰っていく友人たち。空気感の描写がとても良い。自分の経験にリンクする部分もあり、このシーンで一気に好きになってしまった

アフターアワーズ 1 (ビッグコミックス)

アフターアワーズ 1 (ビッグコミックス)

漫画は他にも山下和美の『ランド』2巻など色々購入したが、まだ読めていない。『よつばと』は絶対に好きなやつなので、新刊発売を機にいい加減読もうと思う。『僕のヒーローアカデミア』がアニメ化決定したらしくて嬉しい。最新刊も相変わらず面白いし。そういやグラントリノヨーダ感あるな

タワレコの二階で目にした『GUITAR POP definitive 1955-2015』を衝動的に購入。ジャケットを眺めるのが好きなので、ディスクガイドはパラパラめくっているだけで楽しい。ふと目に留まったThe Lucksmithsというバンドが少し気になっている。久しぶりに中古CDを漁りたい気分だ。

大学の方はといえば、期末レポートや期末試験の情報なんかも少しだが耳に入ってくるようになった。残りの授業回数を確認して危機感を覚え、あまり行っていなかった授業を受けるなどしている。かつてのクラスの人とかあまり見かけないけれど、どうしているんだろうか。たいして大学に行っていない自分が言うのも変な話だけれど。わざわざ約束する程ではないけど、キャンパスでばったり出会ってしょうもない話をしたい。

忘年会の予定なんかもぼちぼち入り始め、いよいよといった感じだここ数年、年末年始はゆっくりできてないので今年こそはのんびり過ごしたいが、どうなることやら。

夏休み後半のこと

夏の喧騒は何処へやら。コーヒーを飲むときにホットを選ぶ割合が増えてきた。夏への郷愁とかそういったものではなくて、単に寒いのが苦手なので気持ちが下降気味。新しい服でも買って気分を一新したい。そんな今日この頃。夏休み後半のことを書き留めておこうと思ったまま秋学期に突入してしまった。というのも、これと言って書くこともなかったからだ。とりあえず無理矢理にでも書き進めてみる。

書くことがないと言ったが、9月初めに行ったサークルの合宿については書いておきたい。三年目になるが、今までで一番楽しんだのではないだろうか。新歓期ぶりだったが、やはりライブをするのは楽しい。テンションが上がって演奏が疎かになるのは直さなければ。同期の涙に不覚にももらい泣きしそうになる。エモーショナルな夜だった合宿に限った話ではないけれど、毎年行われるイベントは周りの状況や自分の物事に対する感じ方など、時の移り変わりが感じられて好きだ。

合宿から帰ってきてからは教習所通いが始まった。口うるさい教官がいるなどということは置いておいて、自動車を運転すること自体は楽しい。こんなことならもっと早く免許をとっておくべきだった。進捗としては、わりかし順調に進んでいたが、仮免技能試験をしょーもない理由で落とされたため予定が崩れ停滞。先日ようやく合格した。そんな訳で9月はほとんど教習所かバイトか、たまに遊びに行くかといった具合で、これと言って書くことがない。ライブなんかも全然行けていない。インディーファンクラブを完全にスルーしてしまっていたのは少し後悔している。

すっかり忘れていたけど、TOEICを受けていたんだった。結果はどうだか分からないが、解いている最中、自分の英語力が確実に低下していることを感じて悲しくなった。ふとしたきっかけで自らの肉体の衰えを実感する中年男性の気持ちだ。分からないけど。大学の授業も始まったことだし少しは勉強するかな。


夏休み中に映画を沢山観たいと思っていたのだけれど、振り返ると20本も観れていなかった。かなりハマったのはガイ・リッチー監督の『Lock, Stock and Two Smoking Barrels』と『Snatch』だ。『Snatch』の方は有名なオープニングだけ知っていたが、ようやく本編を観ることができた。
それぞれの思惑で動く人々の物語が1つに収束する様はやはり観ていて気持ちがいい。コメディタッチだから全然気にしてなかったけど、どっちも人がバタバタ死んでいくな。

いい加減スターウォーズを観直したいが、レンタルショップではいつも在庫がなく借りられずにいる。

音楽に関しては新しいもの(特に日本のもの)はあまり聴けていない。Tame Impala、Destroyer、Communions辺りのは結構聴いている。Skylar Spenceも良かった。最近のお気に入りはMockyの『Key Change』。店頭で試聴して即購入してしまった。聴いていて本当に心地良い。Apple Musicでも聴けたはず。
あとこれは最近のではないけれど山田稔明の『新しい青の時代』も。メロディも歌詞も素晴らしい。ところで、坂本真綾の「30minutes night flight」の作曲が彼だったことを先日知った。いい作曲家が声優に曲を提供するみたいな例(坂本真綾花澤香菜など)、面白いのでもっと増えてほしい。いい声の人がいい曲歌ったら、そりゃいいに決まってる。ちょっと言い過ぎか。これと似た理由でアイマスのカバーソングシリーズが結構好きだ。選曲もなかなか渋かったりするし。そういえばアイマスの曲をナンバーガール風にアレンジする動画のシリーズを昔よく観ていたな。懐かしい。
この時期ナンバーガールといえば。

久しぶりに聴いたけどやはりかっこいい。

我が青春であるバンドの曲を聴いたせいか、季節の変わり目の久しぶりに感じる空気のせいか、少し昔のことを思い出した。今のこの暮らしのことも、いつかこうやって思い出す時が来るんだろうなとしみじみ。そういや高校生の頃、周りに比べて受験に対する意識が低かったけど、そこら辺今も変わってないなあ。学校へ行こうという意識は今よりよっぽど高かったけど。これからの寒くなる季節にどんなモチベーションで起きていたのか思い出せない。学校といえば全然関係ないけど、『学校へ行こう!』が一夜限りで復活するらしいので楽しみだ。B-RAPハイスクールが大好きだった。騎士男とかチゲ&カルビとか。リズム4ゲームも流行ったなー。

なんだか何の話をしていたのか分からなくなってきたのでそろそろ終わりにしよう。

日に日に秋が深まってゆくのを感じる。そのうち本当に鉄のような風が吹く季節がやってくるだろう。これからの予定も色々と決まってきたので、体調だけは崩さないよう気をつけてぼちぼちやっていく。

旅行と夏の終わり

大学のサークルの同期旅行で伊豆へ。海で遊んで、バーベキューをして、お酒を飲んでバカ騒ぎをして、温泉入ってまた海で遊んで…。それぞれのエピソードを語ればキリがないとても密度の濃い2日間だった。そしてなにより、本当に楽しかった。

日吉で焼肉を食べた後、解散。充足感と少しの寂しさを抱えて帰路につく。家へ帰ってベッドで横になると、疲れがどっとやってきて眠気に襲われる。疲労感が何故だか心地よかった。

昼過ぎに起きてしばらくダラダラしてバイト行って帰って寝るみたいな別に悪くはないけど良くもない、何となく終わっていく日。そんな日の連続に嫌気が差すことがある。だからたまにこういうバカみたいに楽しい日があると、なんだか救われたような気持ちになる。こういう日があるからつまらないことも乗り切れるし、とりとめのない日々もちょっと良いかななんて思える。バランスが大事なんだな。

次の日、朝早く起きてツタヤへDVDを返すつもりだったが、当然のように起きられず。15時頃ようやく重い腰を上げて家を出る。教習所の入校手続きを済ませてからツタヤへ。レンタル代よりも高い延滞料金を払う。そのまま帰るのも癪だったので最近行っていなかった近くのラーメン屋へ。最近リニューアルされたと聞いていたが、メニューが増えたりはしていたものの味は変わっていない様で安心した。そのうち高校の友人達とまた行きたいと思う。

甲子園が終わったというニュースを観て、夏の終わりが近いことを知る。夏が終わるのに夏休みは終わらないということに未だ慣れない。結局今年も甲子園を観ることはなかった。自分は中高と部活をあまり頑張ってこなかったので、大会等の明確な目標に向かって頑張っている人たちを少し羨ましく思う。また違う人生があったなら部活に青春を捧げるのも良いかもしれない。

ここのところ気温もだいぶ落ち着いている。真夏のピークが去ったのだろうか。久しぶりにフジファブリックの「若者のすべて」を聴いてみちゃったりする。なんだか感傷中毒になってしまっているみたいだ。まだ夏は終わっていないし、速度落とさずにいきたい。最後に好きな曲を。熱が胸に騒ぐ。

『クラウドアトラス』と『スピリットサークル』

ツタヤにて、借りる映画の残り1本がなかなか決まらず、散々迷った挙句選んだ『クラウドアトラス』。これがかなり面白く、あの時の自分を褒めたいと思う
 

 
異なる時代の6つの物語が次々と切り替わり描かれていくのだが、それぞれの物語を平行に語りながらも、各時代における媒体(航海日記、手紙、映画など)によって繋がりを意識させ、ときおり状況、映像、セリフを上手いことリンクさせていく。決してひとつに収束することはないが平行だった物語が交差するその瞬間の素晴らしさたるや。
 
ほうき星型の痣というところから『ジョジョの奇妙な冒険』を連想せずにはいられないのだが、設定云々以外にも同じ空気を感じる部分があった。自由、愛、欲望、過ち。壮大なスケールのなか織り成される人と人との物語。人間賛歌の物語。そして運命、宿命の力。血族か否かという違いこそあれど、根底にあるものは同じような気がした。
 
おそらく同じ痣を持つものではなく同じ役者が演じている役が生まれ変わりということなのだろうが、どちらにせよ輪廻転生の設定自体、ほのめかすだけで、作中ではっきりと明示されている訳ではない(設定があるのは確実だが)。この点に関しては、観る側にあれこれと考えさせる余地を残していて良いと思った。
 
火の鳥』のモチーフがあるんだろうけど、残念ながら読んだことがないのでなんとも言えない。
 
個人的に好きなシーンはフロビシャー編のラストの時計塔のシーンだ。視覚的にも美しく泣きそうになる。あとは、役者がそれぞれの時代で演じた役が、エンドロールにて種明かし的に紹介されるのだが、「あの役この人だったの!?」という驚きもあれば、「やっぱりその2人は同じ役者なんだみたいな腑に落ちる感覚もあって面白かった。
 
 
そして先日、同じく輪廻転生を題材にした漫画、水上悟志の『スピリットサークル』を読んだ。この作品の中では、スピリットサークルと呼ばれる道具によって前世を夢の中で追体験する、という形で前世の物語が描かれている。過去生の影響が重なり合いながら物語は展開され、その厚みを増していく。そしてその中で様々な繋がりが見えてくる。テンポが早いのにそれぞれの物語はしっかり面白いし、輪廻転生モノとしての良さも詰め込んである。まだ連載中で分からない部分も多いが、面白いことは間違いない。今一番新刊を楽しみにしている漫画かもしれない。
スピリットサークル 01―魂環 (ヤングキングコミックス)

スピリットサークル 01―魂環 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ』しかり、水上悟志さんの漫画はもっと評価されるべきだと思う。本屋に置いてなさすぎじゃないだろうか。近所の本屋はどこも最新刊が何冊か置かれているだけだし、とある本屋はそもそもヤングキングの漫画がドリフターズそれ町、河合荘くらいしか置いていなくてビックリした。
 
 
こういった時空を超えて繋がってゆく物語は大好きなんだけど、いざ自分のこととして考えると、輪廻転生などというスケールの大きい話は全く想像もつかないそもそもまだ20年ちょっとしか生きていないし、目の前のことをこなしていくので精一杯で、来世だとか前世だとか言ってる場合ではないでも、妙に気の合うアイツとは前世でもこんな感じだったのだろうかとか、見たことないはずの風景なのに何故か懐かしさを覚えたり、何気ないことにグッとくるのは前世の影響なのだろうかとか、そんなくだらない事を考えるのは少し面白い。空想するだけならタダだ。

フジロック再び

今年もなんだかんだフジロックへ行ってきました。
今回は最終日のみの参加です。

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去年数千円をケチって最安の夜行バスで行き、地獄を見たので、今年は優雅に新幹線を利用したが、やはり正解だった。快適快適。朝起きてから苗場へ向かう道中、正直気分が上がらなくて大丈夫かと心配だったが、会場に着く頃には杞憂に終わっていた。

ceroに間に合えばいいやくらいのつもりで行ったのだけど、予想外に早く着いてしまったので時間まで会場をブラブラしながらManic Sheep、TXARANGO、ジム・オルーク辺りを観ていた。ceroはツアーの打ち上げのつもりでやると言ったとおり楽しそうにやっていた。いやあ、ほんと好きだなあ。フェス向けと言った感じの選曲だったので、街の報せが聴けなかったのは残念だった。フジロック街の報せもどうかとは思うけど。というかそもそもライブじゃあまりやらないのかな。

その後のトッドラングレンは対照的に有名曲を全く演らず、黒人のDJと2人の女性ダンサーを引き連れて最新アルバムの曲を披露。ノースリーブ姿のトッドラングレンがギターも持たずに女性ダンサー2人と踊り出したのは笑った。近くにいた外国人が苦笑いしていた。最近はEDMを意識した曲を作っているということを全然知らなかったので、かなりビックリした。

YouTubeに上がっていた動画


音楽フェスの好きな点として、ふらっと立ち寄った先で思いがけず良いライブに出会ったりする、というものがあるんですが、今回はそれが結構あったので嬉しかった。グリーンステージで椎名林檎RIDE観ている途中に疲れてしまって、ふらっと移動した先でみたnever young beachの小さなラジオ特設会場でのアコースティックライブとか、苗場食堂での思い出野郎Aチームのライブとか。(決して椎名林檎とRIDEのライブが良くなかったという訳ではないです。)

そしてトリはノエル。MCではファッキン連発だし、曲間静かにしない人たちに向かって「静かにしろって言ってるだろ、猿かよ。」とか言うし、相変わらずといった感じだった外人がリアム出せみたいなことを何度も叫んでいたのは流石に怒るんじゃないかとヒヤヒヤした。予想通りすぎて泣けはしなかったけど、Don't Look Back In Angerの合唱は楽しかったなあ。ひとつ夢が叶ったような気分で、とても感慨深かった。2012年のフジロックの映像を観て、その場に行きたいと何度思ったことか!


深夜のフジロックも結構好きなんですよね。会場の雰囲気自体もそうだけど、満足そうに帰って行く人、ひたすら踊っている人、お酒飲みながら談笑している人、死んだように寝ている人、これからが本番だと言わんばかりのテンションの人、色々いて面白い今年自分はTaiko Super Kicksとサーカス的なものを観た後、仮眠や間食を挟みつつレッドマーキー朝まで踊り続けていた。オールナイトだと早く帰って横になりたいという気持ちが、イベントの終わり独特の感傷を打ち消してくれるのでいいですね(?)。

今年に関しては野外といえど、こっちよりもいくらか涼しくて過ごしやすかった。去年に続いて雨に降られなかったのは運がいいのやら悪いのやら。せっかく用意した雨対策グッズが未だに使われずじまいだ。

音を楽しみたければいくらでも楽しめるし、音に疲れたら木陰や河辺でのんびりするなり、他のことして遊ぶなりできるし、素敵な空間だなと改めて思った。野外フェスって意外と行ったことないので他との比較はあまりできないんだけど。ロッキンも実は行ったことないし

とにかく美味い飯食って、美味い酒飲んで、良い音楽を聴いて、とても良い時間を過ごした。今年も直前まで悩んだけどこうしてエンジョイしている訳だし、来年も就活が〜とか言いながら行っているような気がする。そんな魅力がフジロックにはあるんだろう